上海麺館の葱油拌麺はかなり美味い | BJ-M

上海麺館の葱油拌麺はかなり美味い

今日は、知り合いが行って食べたらかなり美味かったと言っていた。

上海のローカルフード「葱油拌麺」を出す店がターゲット。

 

ところでその「拌麺」はバンメンと発音するのだが

横浜では統一された料理にならない事態に、なりやすい。

 

と言うのも、同じ発音ながら「拌麺」と「瓣麺」があるからだ。

 

しかも提供する店でオリジナルな変化があるので、

知らない店でメニューを見て「バンメン」とオーダーすると、

想像と違う物が出て来る事も当然起きてくる。

 

ただ、メニューがカタカナ表記だとお手上げだけど、

漢字で書かれていればまだ判断できる可能性は高い。

 

「瓣麺」とあれば「サンマー麺」と同じく横浜で独自の進化をした物で、

乱暴に言えば醤油系スープに具材が乗ったあんかけ麺が出てくる可能性が、高い。

「拌麺」であれば汁無し麺のスタイルを取るはずなのだが、

これも店によってまちまちなので、試してみるしかない・・・と。

 

加えて「汁無し麺」と言うと、また問題がある。

 

実はその汁無し麺も2種あって、皿に少しだけ汁がある「拌麺」(タレかけ麺?)と

香港で言う「撈麺」という汁無し麺(正に汁が無い状態で出る)が存在するからだ。

 

そんな横浜で言う「バンメン」や「汁無し麺」は、

誤解&諸説がある謎めいた麺料理となるけど、今回はニューカマーな店の

現地仕様な料理なので、横浜的バンメンは気にしないで良いだろう。

 

 

 

 

今回のターゲット店は「上海麺館」。

まだ新しい事もあってか、スタッフの呼び込みも積極的。

 

前に写真を撮るために彷徨いていた時、

店前に貼られたメニューを見ていたらスタッフに声をかけられた。

 

 

「おいしいですよ〜いかかですか〜」

 

「葱油拌麺が美味しいって友達が言ってて、気になって見てました」

 

「上海の簡単な麺です。

 上海に行ってた人が『懐かしい』と言ってくれました。」

 

「へ〜」

 

「今、席ありますよ〜?」

 

「ちょうど食べて来ちゃったんだよ。今度来るね〜」

 

 

そんな会話をしてから1週間以上経った今日、

気になっている「葱油拌麺」一択で食べに来たワケです。

 

看板には「手作り」ってあるねぇ・・

 

 

 

 

観光客が多い土曜日の昼時だけど、席があって無事入店!

 

ただ、この前声をかけてくれたスタッフ以外は、日本語がかなり弱かった。

だからなのか最近の流行なのか、オーダーはテーブルに貼られたQRコードを

スマホで読み込んで行うパターン。

 

勿論、「葱油拌麺」一択なんだけどね。

 

ちなみに「葱油拌麺」は、長葱を油で黒くなるまで加熱し葱油を作り、

タレは中国醤油は調味料を合わせ、作った葱油を合わせて作る。

茹でた麺にそのタレをかけ、黒くなった揚げ葱をトッピングするのが基本の作り方で、

トッピングに干し海老等を加え、個性と美味さをプラスする店が多いとか。

 

ま、所謂B級グルメですな。

 

でもこれがすこぶる美味いようで、

病みつきになった人がネットで色々書いている。

 

美味いと言われれば食べたいって思う自分にとっては、

かなり興味があったのです。 

 

 

 

 

お・・・

チラッと干し海老も乗ってるし、青ネギも乗ってる。

黒い葱はちょっと少ない?って思うくらいだけど、それなりにあるね。

 

で、これをとにかく混ぜるのだとか。

タレと葱油とトッピングが良い具合に混ざったら・・・頂きます!

 

 

美味い!

なんか妙に美味い!!

 

あ〜〜わかるわ〜〜

これ、クセになるわ〜〜〜

 

手作りと看板にあるだけあって、麺その物が美味しいのも効いている。

これはもう、リピート確定だね!

 

この「葱油拌麺」って、以前の中華街では見た事が無かった。

 

正直に言えば汁無し麺とバンメンがリンクしていなかったし、

「汁無し担々麺」が美味しいと気づいたのもニューカマーの店で食べてからで、

汁無し麺=バンメンとリンクしても汁なし麺を食べようって気は

殆ど無かったので、しっかり探していなかったってのもある。

 

勿論「海南飯店」の名物と言われた「汁なしネギそば」は、食べた事がある。

 

それはちゃんと拌麺=汁無し麺ではあったけど、

細切りの長葱と叉焼をトッピングしただけの麺料理で、

スープをケチった中華麺的な味わいは、想像を超える味ではなかった。

 

同じく有名な清風楼の「拌麺」は何故か汁無し麺じゃなくて餡かけタイプで、

冷めにくい餡かけ麺をランチに食べる勇気は、当然なかった。

 

そんな汁なし麺を食べるよりも、焼きそばの方が楽しいって思う人は多かったのだろう。

中華街には魅力的な焼きそばが多く存在し、梅蘭焼きソバみたいなオリジナルも生まれ、

拌麺は冷拌麺=冷やし中華として食べられていただけ、なのだ。

 

考えてみれば、中華街に上海料理メインの店が多く無かったから、

上海のB級グルメな「葱油拌麺」が認知される道も狭かったのだろうね。

 

と言う事で、最近増えてきたニューカマーの店に

「葱油拌麺」を出す店が複数あるとの情報もあるので、

今度は他の店で食べ比べてみようと思っている。

 

ごちそうさまでした。