花潮 | BJ-M

花潮

今年の桜はどうだろうと出かけた山手。

日曜だという事を忘れていて、人出の多さにちょっとげんなり。

 

 

 

 

満開の木もあればまだまだな木もあって、

でもこの異常気象だから、これ以上は望めないかな・・といった感じ。

 

いずれにしろ気怠い午後なので、

観光客がいなくてそれなりに楽しめる店は無いか・・と考える。

 

中華街も元町も無理筋。

ならば、石川町とかに出た方が良いかな?

 

15時過ぎても飯&酒が楽しめる・・となると、

やっぱ蕎麦屋か。

 

石川町の蕎麦屋なら「木の芽」か「花潮」だけど、

「木の芽」はちょっとアレなんで、久々に「花潮」へ行ってみよう。

 

 

 

 

あれ?

 

なんか、メニューボードに無添加・無化調・非遺伝子組み換え・・・

なんて書いてあるね。

 

そんな自然系な店だったっけか・・

営業スタンス変えたのかな?

 

蕎麦粉は会津在来種ってあるから、

蕎麦は頑張っているのだろうね。

 

・・と入ってみたら、

中瓶のビールを分け合いながら料理を楽しんでいるカップルが、一組いた。

 

だが、店の人が出てこない。

 

う〜ん、時間的に客が来る状況じゃないから

フロアスタッフはいないのかも。

・・なんて思ってたら、奥からスタッフが登場した。

 

 

「そちらのテーブルへどうぞ」

 

「はい」

 

「当店、ワンドリンクワンフードでお願いしています」

 

「あ・・・はい」

 

「お飲み物、どうされますか?」

 

「え・・・と

 とりあえずビールと、あとちょっと考えてアテを頼みますね」

 

「わかりました」

 

「ちなみに、アルコールダメな人ってどうされるんですか?」

 

「ソフトドリンクをご用意しています」

 

 

なんだろう、ちょっと腑に落ちない気分になる。

 

美味い蕎麦をコストパフォーマンス良く出す店だと認識していたんだけど、

飲み物を強制するスタイルになったって事は、何かトラブルがあったのかな。

 

「ペニーズダイナー」の様に映える店舗が有名で写真撮るだけの客が増えた、

なんて理由からそうなるのは納得できるんだけど、

蕎麦の美味さを前面に出してきたこの店が「必ず何か飲め」って言うのは

何か理由があるはずだ。

 

 

「例えば2人で来たとして、暑いから最初にビールを頼んで

 落ち着いたら酒を頼むと決めていても、最初にビールを飲むなら

 1人1本頼めって事になるのですか?」

 

「2本になります」

 

「え?

 ビールに合わせてアテも頼むし、その後に日本酒飲むって言ってても?」

 

「え・・

 あ・・・

 大丈夫・・です」

 

 

コレだ・・な。

席に座っていきなり「ワンドリンクワンフードでお願い」って言われて、

そのタイミングと言うか語感としての違和感が、不快な感情を喚起するんだわ。

同時に「経営的に蕎麦だけじゃ苦しいからドリンクをマスト」って店の考えを、

スタッフがただ機械的に述べている事にムカついたって事なんだろ。

 

え〜っと、蕎麦屋で「ワンドリンクワンフード制」ってとこはあるのだろうか?

ってグーグル先生に質問していたらそれなりにあって、さらにビックリ。

 

中には

「ワンドリンクワンフード制:20歳未満の人、酒を呑まない人の利用・予約は不可」

とはっきり宣言している店もあったが、

そこは「蕎麦屋酒の店」と称しているので「飲み屋」スタイルが強いのだろう。

 

まぁ、良いよ。

ネットで見たら「ワンドリンク制」&「箸を使えない子供の入店不可」と

ちゃんと表明してたわ。(勉強不足でした)

 

と言う事でアテは・・・・

なんかちょっと惹かれるアテが見当たらない。

 

「焼きみそ」か「ふわふわ玉子」か、「ぬか漬け」か「合鴨焼き」?

 

まぁ玉子系は欲しいから「ふわふわ玉子」にしてみますかね。

 

 

 

 

あら・・

酒にはアテがつくのね。

 

切り干し大根とヒジキの煮物は好きだな。

 

あら・・

甘味が弱くて辛いだけな味付けだな。

これは、好みじゃないなぁ・・・ 

 

 

 

 

3分経ったら蓋を開けるから・・と置いていった「ふわふわ玉子」は、

3分後にはこんな姿。

 

え〜〜っと、玉子らしさがあまり感じられないんだけど?

でも、こんな感じじゃなかったよねぇ??

 

6年位前にこの店に来た時に頼んで

ちょっと面白いイメージがあったから頼んだんだけど、

これは玉子料理なんだろうか?

 

ちなみにその時の「ふわふわ玉子」はこんなだった。

 

 

 

 

あ・・・

前も、普通の玉子焼きの方が好みだってレポートしてたわ(爆)

 

ただ、見比べちゃうと、明らかに玉子が少ないって感じる。

実際、玉子食べたってイメージが少なくて、なんだかなって思ったしね。

 

とは言え、ムカついた気分を引きずってるからネガティブな感想を持つのだろう。

クールダウンのために日本酒を頼んだけど、ワンドリンク制と言うわりには

酒の揃えが大した事なくて、がっかり。

 

まぁ、来た時間が悪かったのでしょ。

スペシャリテなアテも見当たらなかったし、

アテンドしてくれる人も気が回らないので諦めましょ。

 

 

 

 

細・・・

蕎麦の細さじゃないねって感じる。

 

汁は?

 

あぁ、良かった、

ただ塩辛いだけではない、普通の味付けだ。

 

 

 

 

あ〜〜

蕎麦その物としては美味しい部類なんだけど、

ちょっと切れやすい感じがあるので加水不足なんだろうか。

いずれにしろ腰はあまり無いのに細いから、蕎麦を食べてる感が弱い。

 

「木の芽」よりは良い粉なんだろうなって思うけど、

この細さで汁の出汁が感じ難いのもどうなの?って思うしね。

 

飲食って、難しい。

最初に気持ちを折られると、美味しく感じる回路が閉じるらしい。

だから自分なりに気持ちを入れ換えるようにしてるんだけど、

必要以上に粗を探す回路が開いてしまったりする。

 

と言う事で次に石川町で蕎麦を食べるなら、

アテが蕎麦屋然とした「木の芽」に行くだろうけど、

それは石川町へ行く用事があってのチョイスなので、

当分ここへは来ないと思う。

 

そう言えば最近、「晋山」に行けてないなぁ・・・

「味奈登庵」にも行きたくなったなぁ・・・

 

ごちそうさまでした。