京華樓本館の麻婆豆腐 | BJ-M

京華樓本館の麻婆豆腐

中華街ランチパトロールは相変わらず続けているけど、

物価高騰もあって1000円を切って食べられるのは、ありがたい事。

 

同時に、どこの店がどんなランチを出しているかを

行く度に見ていて、ありがちなパターンも見えてきたし、

店によっては観光客向けなセットを用意している事もわかってきた。

 

生き残っている昔からある飲食店は相変わらず常連に向けての家常菜だけど、

得意料理をランチに混ぜるスタイルを持つ店も多い。

なので「彼処のアレが美味しい」と聞けば、ランチに行って確かめるってのもまた

ランチを狙う楽しみの一つだったりする。

 

 

 

 

春節明けで少し観光客が減ったろう・・と思って出かけた中華街。

歩けないほどの混み方では無いにしろ、やっぱり観光客でいっぱいだった。

 

ねぇ、火曜だよ?

皆、仕事してるんじゃないの??

入試のタイミングで暇してるヤツが多いのか???

 

でもこういった観光な人達は食べ歩き食品に行きやすいので、

ウィークデイランチは普通に楽しめるだろうと勝手に考えた。

 

今日の目標は「京華樓」(中華街には本館と大通り店がある)

 

創業は2004年で、本館斜め前にある隆泰商行(中華食材・中国茶の専門販売店)が

四川料理専門店としてオープンし「ここの麻婆豆腐じゃないとダメ」って人が出るほど

本格的な麻婆豆腐が食べられると人気が出たが当初はマイナーだった。

 

2017年に「マツコの知らない世界」で「麻婆豆腐の素」が紹介され

一気に有名店になってしまい、行こうと思った事もあったけど、

麻婆豆腐は「重慶飯店」で食べる事が多くて「京華樓 本館」で食べる事は無かった。

 

加えて、本格的な四川料理に拘っていたら間違いなく日本人向けな味付けじゃないので、

食材販売店がリアルな香辛料を使って作る麻婆豆腐はどうかな?って思ったのも事実。

 

もうちょっと正直に言えば、MCのクラブハウスに近い「味臨軒」の

リアル四川な麻婆豆腐の素っ気なく辛い感じだったらどうしよう?って思いもあったのだ。

 

 

 

 

食べないでどうこう言うべきじゃないってわかっているから、

15年以上のキャリアがある四川料理シェフが作る麻婆豆腐を食べてみよう・・

って思って訪れた「京華樓本館」

 

ランチメニューに目的の麻婆豆腐があってホッとした。

 

<週替わりランチメニュー880円>

 A陳麻婆豆腐(四川麻婆豆腐)激辛・中痺

 B麻辣水煮肴(白身魚と豆腐の麻辣煮込み)弱辛・弱痺

 C黒椒牛肉(牛肉の黒胡椒炒め)

 D菠夢咕咾鶏(スドリ)

  ※全品 ライス・スープ・搾菜・杏仁豆腐 付き 

 

<刀削麺ランチメニュー880円>

 ①牛腩刀削麺(牛バラ肉刀削麺)弱辛

 ②什錦刀削麺(五目刀削麺)

 ③四川担々刀削麺(四川タンタン刀削麺)中辛

 ④叉焼刀削麺(チャーシュー刀削麺)

  ※全品 ライス希望制 杏仁豆腐+110円

 

 

 

 

どの店もそうだけど、最初からいきなりこんなセットが出る。

メインの料理が来るまでにやるのは、スープの味見。

ちなみにご飯はお代わり自由、らしい。

 

お・・・

優しいねぇ・・・

 

この味わいなら、料理は期待出来そうかな。

ただ、搾菜はちょっと情けないかんじだね。

 

で、手持ち無沙汰なんだよね、このままだと。

瓶ビールも頼んだのに出て来ないし、出てもアテになるものは搾菜のみ。

 

仕方無いので暇つぶしにメニューを見てみると、

「ミニ麻婆豆腐&炒飯セット」1660円なんてのがあるじゃん。

あ、「お試し麻婆豆腐」380円ってのもあるな。

 

ランチのCとかDとかを頼んで「お試し麻婆豆腐」を足すのもありだったかも。

でもそれ、明らかに食べ過ぎだよね(^_^;

 

・・と、どうでも良いこと考えていたら、麻婆豆腐の登場!

(ビールは来ません)

 

 

 

 

あ・・

なんか黒っぽいね。

 

どれどれ・・・

 

あ〜〜〜〜〜

なるほど、結構辛い。

 

でも、激辛ってほどじゃないね。

中痺ってあったけど花椒はそんなに多い感じじゃなくて、

素っ気なく辛い感じはあの「味臨軒」に通じるものがあった。

 

とは言え、それなりに日本人向けにアレンジされていて、

ちゃんと美味さが出ているから、辛いのが平気な人はハマる味なのかも知れない。

 

ここで「重慶飯店」だったら「花椒くれ〜」と言うところだけど、

さすがは食品輸入販売店が経営するだけの事はある。

テーブルにはこんなのが置いてあったのだ。

 

 

 

 

なるほど〜〜〜

これは良い!

 

コイツをかけると、かなり楽しくなるわ。

 

で・・・

かけまくったら案の定、額から下に汗が吹き出してきた。

 

自分にとっては「重慶飯店」の「正宗麻婆豆腐」の味が好きだけど、

「京華樓 本館」の四川料理はリアル系なので、興味が湧いてきた。

 

ちなみにメニュー写真にあった「青花椒太安魚」って料理は、

四川漢源産の青花山椒が粒のまま表面を覆うほど入っていた。

 

その最強の痺れを感じてみたい・・・って思うから、

まんまと店の戦略に乗っちゃってるんだけど、興味は沸いてしまうのですよ。

 

中華街ランチを食べる意味の一つは、

夜にあらためて食べに来るための調査って事がある。

 

大箱店では昼と夜では調理担当が違ったりして、

別の顔を見せる事も多々あったし、夜は飲ませるために味を塩辛くする店もある。

 

だからこそランチのスープの味付けは大事で、

そこがダメだと夜は悲しい思いをする確率は格段を上がってしまうのが常。

 

そして、今日のランチでわかったのは

夜にしっかり食べるのも楽しそうだって事だった。

 

と言う事で次に来る時は、

この店でしか出会えない四川料理に挑戦したい、って思っている。

 

そうそう、この店で唯一気に入らない事があった。

というのはビールを頼んだら無条件でスーパードライが出てきたこと。

(しかも出るの遅いし!)

 

ネット情報ではキリンとかサントリーもあるように出てるので

言えば出てきたかも知れないけど、

栓抜かれて瓶持って来られたら、突っ返せないじゃんね?

 

浜っ子としてはやっぱりキリンが飲みたいんですけど・・・

と言ったら、スーパードライ派からクレーム来ちゃうのかな?

 

ごちそうさまでした。