牛バラ肉のカレーNo.142 | BJ-M

牛バラ肉のカレーNo.142

横浜中華街には、カレーを出す店が複数ある。

 

中華料理店でカレー?って思う人もいると思うけど、

そもそもは賄い料理だったけど、常連客がスタッフが食べるそれを所望し、

いつの間にかメニューに無くても出してくれる料理に落ち着いたようだ。

 

そんな経緯を踏襲して未だにメニューには無いけどカレーを出す店としては

「同發」があまりに有名で自分も何度かこのBlogで書いているが、

他には「鳳林」が同様に裏メニューとしてカレーを扱っている。

 

「何故、賄いにカレーを出したのか?」という疑問には、

「中華料理にはカレー粉を使うものがあったから」ってのが答えになるのだろう。(排骨とかね)

 

具材を炒めて、スープにカレー粉を溶いて合わせ、

トロミをつければカレーになっちゃうという手間いらずだから、

スパイスたっぷりなカレーとは真逆な味わいになるけど、

それをちゃんとメニューに載せるとなると、店の個性を出したくなるらしい。

 

「保昌」は牛腩飯をカレーにアレンジした「牛ばら肉カレーご飯」を出すし、

「北京飯店」はヒレ肉を使った「牛ヒレ肉の中華カレーライス」を出している。

・・と書き出すとキリがないけど、正月早々に中華街まで出てきたのにはワケがある。

 

「重慶飯店別館」のランチにあった「牛バラ肉のカレーNo.142」が

「重慶茶寮」で数量限定で食べられる事を知ったからだ。

 

 

 

 

15時である。

 

今日は仕事始めじゃないのか?

・・なんて思うのは古い人間だからだろうけど、

メインストリートは相変わらず進入したくないレベルで混んでいる。

 

でも何故15時?

それは「重慶茶寮」が予約必須な店になりつつあって、

確実に食べたいから電話してみたら「15時じゃないと席が無い」と返されたからだ。

 

と言う事で、料理も席も予約して来たのだけど、

立ち食い料理を買う人の列に加えてそれを食べている人達によって、

メインストリートの端にあるこの店に辿り着くにも苦労した。

  

 

 

 

店に入ってみれば席はそこそこ空いているけど、

フロアスタッフは2名しかいなくて、入店しても少し放置されてしまう。

 

これって、客数をコントロールしてるんじゃないか?

・・なんて邪推しつつもとりあえずビール。

そしてオーダーしてあったカレーを待つ事になった。

 

 

 

 

登場!

いやぁ・・・凄い具だくさん。

 

と言うか、ご飯は別盛で出てきたので、

今ひとつカレーに見えない。

 

と言う事で、ご飯をドカンと乗せてみた。

 

 

 

 

やっぱさ、これがカレーのビジュアルだよね(爆)

 

 

あ!

うわ・・・

 

結構辛いよ!!

 

さすがは四川料理の重慶飯店。

カレーの上に辣油が浮いてるじゃん。

(ってそれをすくって食べちゃったら辛いわ)

 

これ、かなり美味いかも。

 

肉も野菜もゴロゴロと入ってて、しかも大きいのでソースの量は少なめになる。

でもそのソースがかなり辛いのでバランスが良くて、ご飯と一緒に食べると楽しい。

 

「同發」のカレーがカレー風味なあんかけご飯だとすれば、

これは麻婆豆腐の様な辛さがガツンと来る超辛口カレーと言うべきか。

 

って言っても激辛じゃないので、

子供には食べさせるのを躊躇するレベルの辛さって事で認識して下され。

 

あ〜〜

汗出てきたわ〜〜

 

おでこの上辺りからかなり汗が出る。

頭頂部から出る感じじゃないので唐辛子系なんだろうなぁ・・・

 

花椒ちょっと振りたい気分になってくるけど、

さすがに汗が洒落にならないほど出そうだから、欲しいとは言わないでおこう。

 

 

「牛バラ肉のカレーNo.142」の142とは、

「重慶飯店別館」の住所が山下町142だったから。

 

食材が多いのは中華料理店らしく賄い料理に贅沢する傾向があったからだと思うけど、

肉と野菜をバランス良く短時間で食べられるから、合理的でもあったのだろう。

 

昔ながらの料理店で常連になると賄い料理を勧めてもらえるようになって、

どの店とは言えないけど、贅沢具材たっぷりな炒飯とか、ピリ辛な湯麺とか、

食べた事が無い独特の食材を使った焼きソバみたないものとかを色々食べたっけ。

 

そう言えば叉焼等の焼き物の店「金陵」の食堂では

今でもネパールカレーって食べられるんだろうか?

 

スタッフのネパール人が賄い料理で作っていて、

一時期は知る人ぞ知る本格的なスパイスカレーとして楽しめたんだけど・・・ 

 

えぇ、カレーフリークな自分、

カレーを食べたのに別のカレーの事を考えちゃうし、

腹と相談だけど続けて食べるのも平気なんす。

 

と言う事で2024年最初のカレーが、

四川料理系カレーとなりましたとさ。

 

ごちそうさまでした。