横浜晋山で天麩羅とか | BJ-M

横浜晋山で天麩羅とか

蕎麦屋とは昼呑みが許される飲食店、

という認識がある、いやあった。

 

これは、昼前から開けて営業しそのまま夕方までやって早仕舞い、

という営業スタイルがあって、しかもいつでも酒を出してくれる

というお約束があるからだ。

 

ところが近頃はアイドルタイムを設定する蕎麦屋があったり、

最初から夜しかやらない蕎麦屋が出てきて、

昔ながらの蕎麦屋が減っているように感じている。

 

ダメダメなオッサンとしては昔ながらの蕎麦屋で、

磨りガラスのようになったコップでビールを飲んだり、

たっぷり1合入れてくれる安い冷や酒とかを楽しみたい。

 

いや、アイドルタイムを設定したり

夜だけやってる蕎麦屋がダメって言ってるんじゃないよ?

 

ただ、その手の蕎麦屋はもう、自分の中では蕎麦屋ではなくて

どっちかと言えば和食専門店でシメに蕎麦、なイメージになる。

 

焼き海苔とか板わさとかで飲る楽しさと、

旬の味わいを楽しみながら飲る楽しさは、別物なんだよね。

 

蕎麦が本格的に美味い昼呑みできる蕎麦屋があったら、

酒やアテが蕎麦に負けちゃう可能性が高いと思うし、

早く美味い蕎麦を手繰りたいって思いに駆られて、
蕎麦前をゆったり楽しめないって思うのだよね。

 

勿論、本格的に美味しい蕎麦があるなら、

もうそれだけを手繰って終わればハッピーなんだが、

昼呑みするための隙間が無いってのは、私のニーズとは違うのですよ。

  

 

 

 

なんか妙に天麩羅が食べたくなって

夏野菜の天麩羅をオーダーしてしまった。

 

うん、楽しい(^_^)

 

今日は塩で食べるようにと用意してくれたけど、

横浜晋山の天麩羅は専門店のものと蕎麦屋のものの中間にあるような

適度にクリスピーな食感が楽しめる楽しいものだから、天つゆも好きなのだ。

 

 

「中華街、まだ人が戻ってませんね」

 

「まだまだですね。

 ウチも予約のみにして人数制限して

 お客様が距離を置いて座れるようにしてます」

 

「暑くなってきたら大丈夫かと思ってましたけどねぇ」

 

 

そう、口を開けばつい、コロナの影響の話になってしまう。

そしてそれは、誰もが不安を感じているからなんだと思っている。 

 

美味しい物を食べる時に、余計な会話は勿体ないって思うけど、

日々、どうでもよいクレーム対応が多くて、つい喋りたくなってしまうのだよね。

 

 

 

 

今日の蕎麦は、辛味大根蕎麦をチョイス!

 

並蕎麦だったら辛味大根で食べるのが楽しいんだけど、

普通に食べるのも美味しい蕎麦だから、一応悩む。

 

ただ、更科ってチョイスをしなかったのは、

がっしりとした味わいが欲しかったんだな。

 

晋山ではどこの蕎麦粉を使ってるとかを声高に宣伝しないので、

実際のところどうなのかわからないけど、

安定した味わいがあるのが凄いと、毎度感じさせられる。

 

新蕎麦の時期が来ても、
蕎麦屋によくある「新蕎麦」の張り紙なんてしないし、

さりげなく新蕎麦出しててもこっちが質問しない限り言わないのが
大将の拘りなのだろうね。

 

同じクオリティを守るのが大事なのはどの仕事にも通ずる話だけど、

同じクオリティのままでは飽きられるのも現実だ。

 

だからこそ、基本を保ちながら演出を変えたり

新しい切り口を見せる努力が大切で、

何かを作ることには共通する命題にもなっている。

 

自分の仕事の中でクリエイティブなパートについては

日々、その意味を感じながら考えながら進めているけど、

こんな仕事を見せられるとちょっと酔いが醒める気分にも浸ってしまう。

 

まだまだな自分。

精進しなくちゃいけないです。

 

ごちそうさまでした。

☆☆