本日Book Japanをご覧いただいたみなさんはたぶん気づかれたと思います。昨日ここに書いた、三浦天紗子さんによるまだ発売されていないメジャー作家作品のネット一番のり書評とは、奥田英朗『無理』(文藝春秋)のことであります。社会性の強い作品から変態・エロまで硬軟の幅の広さを誇る奥田英朗による、初期の名作『最悪』『邪魔』に通じる犯罪群像劇。今回はつまり社会派ハード路線、現在の日本の社会状況にピタリと照準を合わせた奥田流エンターテインメント作品です。どんな内容なのかは書評をお読みいただくとして、発売は今月30日ですので、しばしお待ちください。
8月11日掲載の杉江松恋さんによるTuesday新刊チェックのなかの一冊、ジョシュ・バゼル『死神を葬れ』について。
アメリカにおいて医療保険の問題がオバマ政権を苦しめていることでもわかるとおり、彼の国の医療は、医療費が高額であることに加え、医者は大変な長時間労働を強いられ、医療レベルも低いという非常に厳しい状況にある。ここら辺のことは堤美果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)あたりに詳しく書いてあるが(日本がそうならないよう、要注意)、『死神を葬れ』はその実態をしっかりと反映した上でのエンターテインメント作品であるというところに、大ヒットの要因があると思う。ディカプリオ主演での映画化も決まってます。
で、そこも読みどころとして面白いのだけど、最後まで読むと凄いシーンに出会えるということも書いておきたい。最後、主人公である研修医が武器も奪われ、あるところに閉じ込められて絶対絶命のピンチに陥るのだが、さあ、そこからなのである。この研修医、実は強い。そこで、こんなのアリかの驚愕の手に出るのだ…。ヒント、医者だから。…これ以上は書けませんが、読むと絶対オオーッと唸らせられることは保証します。凄いんだから、本当。
ジョシュ・バゼル『死神を葬れ』、今年の夏のアクション・エンタメーテインメントの傑作です。 (BJ塚本)おすすめ本書評を満載 オンライン・ブックストア 【Book Japan】




