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余命宣告 第2章 第8話
私が働き始めた職場は、
博多駅前のビル工事に伴う、
夜間作業現場だった。
しかも・・・・・・
施主は私が非常勤顧問をしている
企業だった。
私は、人材派遣会社からきているので
素性が知れることは無いのだが・・・・・
複雑な心境だったかが、
生活が困窮した状態。
背に腹は変えられない・・・・・
私は病み上がりの体に鞭打ち
建設資材を運び込む仕事を
担当して仕事をこなしていた。
終わったのは深夜4時。
頂いた日給は7000円だった。
私は病み上がりで、久々の重労働、
疲れきっていた。
妻は自宅で、遅い私の帰宅を待っていた。
「遅かったね!体大丈夫だった?お酒飲んでないの?」
どこかで不思議そうな顔をしながらも、
何も詳しく問い詰めることも無く
妻と私は寝室に入った。
翌日私は、適当な嘘をつき、
妻へ6000円を渡して、
高級スーツに身を包み
仕事に出かけた。
仕事は、・・・・・・・・・作業現場だった。
途中でスーツを脱ぎ捨て
車のトランクの中から
ヘルメットと作業着を取り出し、
安全靴を履きこんで
現場へ向かう。
私の会社は
既に経営機能の全て失っていたが、
大名のレストランだけは細々と経営していた。
材料を仕入れる資金も無く、
家賃は3ヶ月以上延滞状態。
従業員達も逃げていた。
残った社員達も、未払い給料が続き
やる気を無くしていた。
父は料理長へ電話をし、
わずかばかりの小使い銭を渡して
何とか仕事をするように頼み込む。
料理長は私への不満を
父への暴言といった形で
憂さ晴らしをしては、
父から度々金をむしり取っていた。
これでも彼は・・・・・私の友人だった。
私は出元を隠して
妻へ日雇いで得たわずかな金を渡し、
店の運転資金に当てさせた。
「裏切り者!」
「社長失格!」
そんな声が聞こえてくる。
死神と戦い生還した私は、
心の中でうごめくそんな言葉に
疑心暗鬼になっていた。
友人からの電話も取らず、
人からの面談も避け、
逃げるように人との係わりを避ける様になった。
私の想いが伝わらなくなり、
長い間、主が居なくなっていた
私の店は、
売上も上がらず、
赤字を垂れ流し、
無法状態となっていた。
やる気が無い従業員たちの
遊び場と化し、
不満と暴力の発散場所と成り果てていた。
そんな店の名は、
「オゾン」。
7年前の
今の「BIZZCAFE」の
闇の姿であった。