私の仕事の大半はナイーブな話になるんで
なかなかブログではご紹介できない事ばかりです。
あるM&A業務で
約半年くらいの間
ある企業の営業権の買収を進めています。
もうすぐ終盤に差し掛かります。
友好的なM&Aで売主サイドも買主である我々も
双方の条件を刷り合わせながら
長い事折衝に当たりました。
当然何度もぶつかりました。
白紙に戻りかけたのは一度や二度ではありません。
売主はある営業を長年続けて
他事業へ方向転換する為に
福岡営業所を手放します。
買主たる我々は投資会社です。
売主は我々のやり方は当然分からずとも
これまで我々の要求も呑みながら
たくさんの妥協と辛抱を続けてきてくれました。
私の一存で全ての事は進めれても
我々は投資家はもちろんの事、全法曹顧問達も含めて
グループで仕事を進めるゆえ
どうしても売主の希望通りの進行にはなりません。
私はファンドマネージャーとして非情の折衝を
行わなければならない事ばかりです。
特に私は情にほだされる事が多い。
だから、後輩兼パートナーのクスモーへ
折衝の大半を任せてきました。
彼は自分の置かれた事情も省みらず
私の為に必要以上の尽力を惜しまず
このディールを取り纏めてくれました。
本当は自分の仕事だけでも精一杯なのに・・・・・・
相手方の統括本部長が
これまでずっと私の窓口でした。
ずっと敬語でお互いの腹の内を探りながら
我々のシビアな折衝に対応してくれていました。
一時期はお互いものすごいストレスを抱えながら
双方の妥協点を模索し続けてきました。
私は全業務が終了するまで
お酒を飲み交わす事はしません。
しかし、煮詰まったある日お互いが開き直り
二人で飲む事に・・・・・
そこで判明したのが、東京住まいの彼の墓は
佐賀にあり、そして私達が同い年であると言う事
それで意気投合しました。
しかし、それ以降もビジネスはビジネス
今でも双方の要求を刷り合わせながら
妥協点を模索し続けてきました。
この案件もようやく終わりが見えかけています。
明日、彼は東京へ戻ります。
今日は最終確認をお互いしながら
共に二人で食事に行きました。
私のポリシーには大きく反していますが
私達にはもう
強い友情が生まれています。
先に帰途につく私を
彼は見えなくなるまで見送ってくれていました。
お互いの社運と尊厳をかけて望んだこのディール・・・
今は敵同士?でも
この売主さんは我々がM&Aで承継した後も
顧問としてずっと付き合って頂く仲間になります。
もうすぐなんの気兼ね無く二人で飲める日がやってきます。
これが私が目指す「ウインウイン」です。
これまでも、これからありがとう。
これからもお互いが勝ちあがれるように頑張ろうな!