私はこの「3セク」のM&A話をある大手上場企業B社に打診しました。
B社は私のDD報告書(デューデリジェンス・精査の意味)を検討しM&Aを快諾してくれました。
しかし、B社は上場企業として当然のある条件を提示してきました。
その条件は3セクに巣くっている、怖いお兄さん達の問題の回避でした。
私はこの3セクを買収する為の、
受皿会社SPC
(Special・Purpus・Company 特別目的会社・今回のディールは買収し転売し、解散する目的のみ有する会社)
を設立しこの問題を回避する作業に移りました。
怖いお兄さん達は3種類いらっしゃいました。
私が「3セク経営者A氏」にヒアリングをしていた内容よりも、大勢の怖い方々が現実問題たっくさんいらっしゃいました。
私はこの3セクを担当している行政庁へ赴き前回のお話であった
公務員三羽鳥の方々へ報告しました。
私:「上場企業はこの3セクをSPCにて整理買収した後の出口買収先として検討してくれ ています。この企業で宜しいですか?」
三羽鳥:「先生有難うございます。是非お願いします。つきましてはこちらの企業さんへ
・・・・・・」
私:「・・・・・それは結構かと思います。また、実は債権者で怖い方々がいるんですけど。」
三羽鳥:「嫌、実は・・・・で・・・・」
私「それはご自由にどうぞ」
(会話の内容は、やっぱりちょっとやっぱりいえません。大問題になりそうな、新聞週刊誌を賑わせそうなとんでもない事を三羽烏は平然と言い始めました。)
そして、
なんともかんとも、
私と公務員三羽烏との間で、
「チントン・シャン・テントン」なくだらない
な会話が続きました。
数日経ち、
未払い給与債権・数千万円の未払い債権者が「債権者破産」を申し立てて来ました。
経営者が破産すると国から給与の補助が出るのです。(詳細省略)
A氏は破産を決断しました。
私は支配人として登記されていますので、会社の行く末まで見届けるつもりで、当然一心同体で進む覚悟を決めていました。
そして破産管財人が同席の上での債権者会議において、
SPCにて当該財産物に対して権利を有する債権者から現金にて激安で購入して回るという内容の「商談申込」を開始しました。
債権者全員が応じてくれました。
しかし、否認してきたのは当然怖い人たちです。彼らはわずかな貸金で経営権備品の全てを取得する絵を描いていました。
そして私の出口の上場企業B社が一番興味を示したのは、
A氏が唯一現金にて購入設置し不動産と一体化していた、
数億円に上る「ある動産物システム」だったのです。
このシステムは構築稼動し始めれば
バリューは数億円、目的通りに稼動しなければ「ガラクタ」と同然で無価値
なものでした。
B社は、私の思惑通り
同業種事業を行っている連結子会社で買収する事を検討していました。
彼らが一からこのシステムを構築するならば
やはり数億円かかることをわかっていたので、私の提示金は激安の金額だったのです。
しかし、怖い人達の影がちらほらしています。
彼らの介入が懸念されるのでSPCでの買収は事は急ぎます。
彼らには破産だ・どうだ、は通用しません。
彼らもこの「システム」を狙っているのです。
そこで、私は債権者の一人であるあるノンバンクに協力を依頼し、
動産執行の申し立てを依頼しました。
彼らは債務名義である公正証書を締結していたからです。
(通常、銀行は債務名義公正証書は金銭消費貸借時にあまり締結しません。しかし、ノンバンクは公正証書により金消契約を締結するのです。)
すぐさま彼らノンバンクにアポを取り、執行文を取得し動産執行申立するように依頼し、彼らから快諾受けました。
また、裁判所への当該システムの鑑定結果報告書も添付してもらいました。
なぜなら、彼らの有する債務名義額は500万円。
私が
「鑑定金額以上の500万円で入札するので、その金額にて弁済を受けてくれ」
との条件提示で協力してくれたのです。
そしてA氏も、破産申立を決意した事で、今後の交渉が一気にスムーズに進み始めました。
相当の価値(数億に上る)備品関係のリースを1000万円まで減額に成功。
(破産管財人からリース物品は購入いたします。)
破産決意により従業員組合からの圧力からも開放。
各種未払い債権者からの圧力からも当然開放されました。
このまま平穏に業務が終了するのか?
愛と涙の感動の結末は?
モリチンは大丈夫なのか?
続きは、衆議院解散為に
明日のお昼からの放送になります。