大昔、結婚相談所もやっていた頃です。
一番弟子の名前は「ブーちゃん」。
その当時俺がやっていたレストランの販売促進の一環として
合コンのセッティングなんかもやっていました。
(結果として生まれたカップルやご夫婦は数知れず・・・・)
福岡は圧倒的に女性の比率が高く、常にコンパを組んでも女性が不足するんで
「これは需要があるかもと・・・・・」
結婚相談所を始めました。
相談所を新聞や雑誌に広告を載せ始めた時、
お友達の不動産会社の社長が
「あんたみたいに次から次に何でもやりようる探偵がおるんやけど、結婚相談所したいらしいけん紹介しよう」
と会ったのが「ブーちゃん」でした。
印象は、若造で、艶っぽい感じのやな奴でした。
初対面で
敬語は使いながらも、
大股開いてご挨拶うけました。
「こいつ、やたら玉がでかいな~。みせつけよんかいな~」
と思いつつ
僕も大股開き。
「ブーちゃん」は日掛けっていう金融業から探偵として独立した奴でした。
しかし、初対面から意気投合してしまい、
いきなり4時間くらい話し込んで、
「ブーちゃん」の会社と二社合同で結婚相談所やり始めました。
俺はいきなり140万円くらいの売上を1週間で上げたんですが「ブー」は0円。
俺は売り上げあがっても、
やはりお客様は変わった方が多く
相談聞くだけで何時間もかかるし、・・・・・
デブだけど男前な「ブーちゃん」はいつも
お客様に口説かれるばかり・・・・・
そんで二人でいきなり
他の相談所に営業譲渡して相談所の経営権を売却しました。
そんなこんなのご縁で
「ブーちゃん」と二人、たくさんの難事件を解決したりして、
兄弟同然に付き合ってきました。
まだM&Aとかいう言葉が発生する前から
M&Aをやっていた私は、
彼に商法、民法、金融法・・・・あらゆる法律を教えました。
M&Aに最も必要なものは、精査(デューデリジェンス)です。
探偵である彼は
本業を生かしてどんどん
深く企業の精査をしてくれました。
M&A=結婚
結婚式の前にお互い、性格や体の相性、家族関係、金銭トラブルは抱えていないか・・・・
こんな問題を何となく理解した上で皆さん結婚します。
結婚相手が嘘ついている事や、思っていなかった将来性
なんか結婚式前には中々判明しないもんですよね。
その、なかなか判明しない「嘘」や「将来性」を
「デューデリジェンス」 してくれていたのが「ブーちゃん」でした。
俺は「ブーちゃん」と一緒に
そんな企業のお見合いをずっとやってきました。
M&Aは「企業の結婚」です。
これからのビジネススタンダードになっていきます。
M&A自体、
新聞を賑わせるような大会社にばかり発生するものではありません。
町の駄菓子屋さんでも、居酒屋でも、どこでも発生するもんです。
言葉は最近の言葉でしが、
すごい古くから当然の様に色んな形で行われてきた、
金融や経営の手法の一つに過ぎません。
俺達はその先駈けだったのかも知れんなー。
福岡ではまだまだ認知度の低いM&Aという言葉ですが、
東京へ「夢」を掴みに行った「ブーちゃん」
出不精な僕の代わりに
大きな大きな企業家になって
師匠を食べさせて頂きたいもんです(笑)
もし皆さんのご希望があれば
M&A「企業買収」がいかなるものかを
現場の目線で
お話したいと思います。