皆様こんばんは、備前国鉄道です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
各地で交通網の麻痺を引き起こした今回の寒波。
JR西日本では、積雪の影響で複数のポイントが動かなくなり、新快速をはじめとした多数の列車が駅間で立ち往生した件については、ニュース等でご存知のことと思います。
実は、その立ち往生が発生し始める直前までJR京都駅にいました。
今回はその時の様子をまとめてお届けしようと思います。
※車内に閉じ込められた訳ではないので、そのような経験談は含んでいません。
※帰宅できる手段を確保した上で、雪に対応した装備で出かけています。
午後3時頃から京都市内に降り始めた雪は、その後4時台から5時台にかけての1時間で一気に積もりました。
京都駅に到着したのは午後6時半頃。
既にJR各線は大幅なダイヤ乱れが発生していて、ホームに電車は停まっているものの、いつ発車できるか分からない状況であるとのアナウンスが繰り返されていました。
通常は321系・207系による京都駅で折り返す普通列車(通称 C電)が使用している4番のりばには、滋賀県方面から来た225系の普通(高槻から快速に変わる列車、通称T電)が入線。
向かい側5番のりばにも、同じ種別・同じ行先の「普通 網干行き」が停車中。
これら2列車はその後、運行継続が可能と判断され、立て続けに約3分差で発車して行きました。
こちらは10番のりばに停まっている205系。
よく見ると、前面の行先表示が消えています。
奈良線は、桃山駅~JR藤森駅間の踏切で自動車が立ち往生したため運転を見合わせている最中でした。
それも雪のせいなのでしょうか。
その後運転は再開されましたが、雪が酷くなったため再度ストップし、結局終日運休という形になりました。
205系を撮影していると、7番のりばにDD51に牽引された工臨が到着。
本来は1時間以上前に来ているはずの草津工臨返空でした。
機関車の後ろに繋がれた2両のチキ(レール運搬用の貨車)にも雪が積もっていました。
同列車はここで身動きが取れなくなったようです。
0番のりばに移動してきました。
関西と北陸を結ぶ特急「サンダーバード」は通常、琵琶湖の西側を通る湖西線を走りますが、同線で強風が見込まれていたため、琵琶湖の南側を通る琵琶湖線を迂回することがあらかじめ決まっていました。
いま停まっている「サンダーバード33号」も、この先琵琶湖線経由で金沢を目指すはず・・・ですが、一向に動く気配がありません。
到着から30分以上経って運転が再開されたものの、すぐ隣の山科駅で再び走行できなくなり、そこで夜を明かしたといいます。
終点の金沢駅には、定刻より約19時間遅れて、25日の午後2時過ぎに着いたそうです。
5・6番のりばでは、新快速同士が並ぶという珍しい光景も見られました。
ネット上やテレビでは、JRの判断が遅かったという意見が多数見受けられます。
それに関しては自分もその通りではないかと感じます。
台風等の時はかなり早いタイミングで計画運休の実施やその可能性があることを発信するJRが、今回は異様に遅かったのです。
一方で、京都市内の雪は驚くほど短時間の間に降り積もったこと、記者会見で「参考にしていた積雪予想を上回ってしまった」と釈明していることなどを踏まえると、列車運行の可否について判断するのが難しかったのは確かでしょうから、どうしようもなくなってしまったという面もあったのかもしれません。
また、今回は大雪が帰宅ラッシュの時間帯に重なったことも、多くの人が帰宅困難になってしまった原因です。
最近は異常気象が増えていますし、今回に関しては事前に散々注意喚起がなされていたわけですから、会社や学校も無理な出社・登校をさせないように取り計らうべきではなかったのでしょうか。
鉄道会社に全ての責任を押しつけるのではなく、社会全体の気質(社会的性格)の問題として考えていく必要がありそうです。