ビジョナリーカンパニーという書籍の本質
発売から14年、35刷を経過しても
アマゾンの1,000位以内にあるビジネス書籍は少ないと思います。
この書籍の本質は、
ビジョナリーカンパニーではない、という企業を選別する
フィルターの設定内容にあると思います。
混同されがちな「にわか成功企業」と、そうでない本物の
ビジョナリーカンパニーの違いを見つけるための、試行錯誤の
過程が、記述として非常に長い(笑)
魚を釣る具体的な方法を教えるのではなく
魚を効果的に釣るための考え方から教える、という企業が
長期にわたって生き残り、繁栄をする、ということでしょう。
この本は、実は工場などを持つ、製造系の日本全国の
中小企業の経営者の方に特にお勧めしたい書籍です。
理由は、現在その会社が作っている製品をいかに品質が
良いものにするか、ではなく
「どうしてあなたの会社が、その製品を作ることになったのか?」
という理由から考えさせられる本だからです。
上記のポイントがわかっていれば、この分厚い書籍の
3分の2は読まなくて良いかもしれません。
実際に伝えたい本質はそれほど、長々と語るものではなく
ただ核心部分を理解するだけなら、1時間程度で読めるはずです。
おすすめ度★★★★ (満点★5つ)
小林正博氏の「部下が輝く社長の仕事」という本
この書籍の小林正博氏には、実は私から御願いして
時間を割いて頂き、お会いしたことがあります。
数年前、一気に5名近い社員を雇っていた時期があり
どうしてもそれだけの人数を雇っていながら、自分が
忙しすぎる状況が続き、苦しんでいたことがあったので。
冒頭に書かれていた、社長が普段オフィスに
いなくても着実に成長できる会社造りの秘密が知りたかったのです。
無理をいって面談を御願いしましたが、非常にいろいろと
アドバイスをして頂きました。(小林様、本当にありがとうございました)
それから数年して私が実感をしたのは、
「管理業務が出来る人間」は
特定の資質や方向性を持った人間である、
ということですね。
結局、クリエイティブ系の人間は、多くの場合
案件管理やデータ管理、進捗工程管理には
向かない、ということです。
そういう人物は、営業を含めたスキルはあっても
全体管理には不向きな場合が多く、誰かが
全体の管理をしなければならなくなります。
管理側の適性がある人間、を1人雇うだけで
私の仕事量と混乱は、劇的に改善されましたから。
おすすめ度★★★★ (満点★5つ)
麻雀で有名な桜井章一氏と鍵山氏の共著
この本は、ビジネスのマーケや経営本ではないのですが
非常に示唆に富んでいるので選びました。
実は雀鬼といわれる桜井章一氏の本は、私には非常に
肌が合います。すでに数冊読んでいます。
面白いと思ったのは、勝負に勝つには日常生活の規則正しさ
礼儀、準備などが大変に重要だという指摘です。
生活の全てにおいて自己管理が出来ていることが
全人的な勝負強さにつながるのでしょう。
人生を掃除する人しない人 達人二人、目からウロコの超実践哲学
おすすめ度★★★★ (満点★5)