ビジョナリーカンパニーという書籍の本質
発売から14年、35刷を経過しても
アマゾンの1,000位以内にあるビジネス書籍は少ないと思います。
この書籍の本質は、
ビジョナリーカンパニーではない、という企業を選別する
フィルターの設定内容にあると思います。
混同されがちな「にわか成功企業」と、そうでない本物の
ビジョナリーカンパニーの違いを見つけるための、試行錯誤の
過程が、記述として非常に長い(笑)
魚を釣る具体的な方法を教えるのではなく
魚を効果的に釣るための考え方から教える、という企業が
長期にわたって生き残り、繁栄をする、ということでしょう。
この本は、実は工場などを持つ、製造系の日本全国の
中小企業の経営者の方に特にお勧めしたい書籍です。
理由は、現在その会社が作っている製品をいかに品質が
良いものにするか、ではなく
「どうしてあなたの会社が、その製品を作ることになったのか?」
という理由から考えさせられる本だからです。
上記のポイントがわかっていれば、この分厚い書籍の
3分の2は読まなくて良いかもしれません。
実際に伝えたい本質はそれほど、長々と語るものではなく
ただ核心部分を理解するだけなら、1時間程度で読めるはずです。
おすすめ度★★★★ (満点★5つ)