映画『14歳の栞』は、
とある中学校に通う、2年6組35人の姿を追ったドキュメンタリー映画です。
学校や日常の風景、生徒へのインタビューを交えながら、
少しずつ成長する生徒の姿が丁寧に描かれています。
この映画の見どころは、何といっても
生徒たちのありのままの姿を捉えているところ。
「カメラの前でそんな事言っていいの！？」と
何度もヒヤヒヤしてしまうくらい、赤裸々な思いが語られています。
どのように撮影したのか、不思議に思うほどリアルなシーンもありました。
こうした自然なふるまいが見られるのは、
撮影スタッフとの信頼関係があってこそだと感じます。
子供らしいかわいらしさ、思春期ならではの複雑さ、垣間見える大人っぽさ･･･
さまざまな姿を見せる生徒たちは、みな魅力的です。
今の私にはないものを抱えて前に進む姿を見ていると、
もう14歳に戻れない自分を少し寂しく感じるほどでした。
色々な記憶を思い出しながら、
タイムスリップしたような気分で映画を味わいました。
多感な時期である14歳は苦しい出来事もありますが、
今振り返るとかけがえのない大切な時間だったのだと実感します。
映画を見た後は、あの時間を過ごした人たちを
優しく肯定したくなるような、あたたかい気持ちになりました。
私は1人で見に行きましたが誰かと見に行くのもいいと思います。
昔の友人と思い出話で盛り上がったり、
子どもと見て感想を聞くのもきっと楽しいと思います。
こちらの映画は2021年に公開された後、毎年春限定で再上映されています。
現在も絶賛上映中ですので、
あの頃の自分に少しでも会いたい方にぜひ見て頂きたいです。
（電話秘書スタッフ 内山）
