ある日、知り合いから贈り物が届きました。
お祝いを渡したので、お返しの品物のようです。
包み紙を見ると、フルーツで有名なお店のものです。
すごい物かも!?と、慎重に包み紙を剥がしていくと、
メロンの絵が入った箱が出てきました。
その蓋を開けると、座布団に乗った網目が入っているメロンが!
わーっ、す、すごいきれいな網目!と思わず心の中で叫んでしまいました。
すぐに食べるのはもったいないなぁと思いながら、何気なくもう一度箱を見たところ、
小さい紙が貼ってありました。
その紙には「○月○日頃にお召し上がりください」と、3日ぐらいお預けの状態です。
3日間心待ちにして、いよいよ食べごろの日がやってきました。
慎重にメロンを半分に切り、中を見たら、綺麗な緑色で、
甘い良い香りが部屋中に漂いました。
半分に切ったメロンを左手に添えて、右手には大き目なスプーンを持ち、
さぁ贅沢に食べさせていただきます!
一口一口、大事に噛みしめて、ゆっくりゆっくり食べたつもりが、
あっという間に皮だけになってしまいました。
あっ、皮を器にして、何か入れて食べよう!と思い、冷蔵庫の中を漁ったら、
ヨーグルトと桃の缶詰があったので、入れて食べてみました。
すると、ほんのりメロンの味もして、また贅沢な気分になりました。
こんな贅沢をさせていただいた方にお礼の電話をしたところ、
「喜んでくれて良かった~。何にしようか迷ったんだよね~。」と、明るい声で話してくれました。
高級メロンを半分に切って、大きなスプーンで食べることは、夢のひとつだったので、
とても嬉しい出来事でした。
(電話秘書スタッフ 小西)