京都新聞

https://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20190925000085


 

 滋賀県草津市の女性アクセサリー作家が、琵琶湖の形をかたどったピアスやピンバッジを製作している。季節や天候によって多様な表情を見せる湖をイメージし、カラフルな色や柄を考案。「琵琶湖をファッションとしてまとってほしい」とアピールしている。

 「アッキーna(ナ)」の名前で活動する深尾あきこさんは草津市で生まれ育った。6年ほど前に大津市内の山頂から湖を見下ろした際に「身近な琵琶湖もいつか姿を変えてしまうかも」と思い、湖の形を意匠にしたアクセサリーを着想。アパレルの仕事経験を生かして創作し、個人で販売を始めた。

 軽さにこだわり、素材にはプラスチックを使用。琵琶湖型に削って粉末状のパステルや絵の具、ペンなどで色づけし、樹脂で固めて研磨する。青色だけでなく、湖に虹が架かる情景を表した柄や湖面のさざ波をイメージしたしま模様のデザインも。ラメを使うなど装飾性も意識した。

 サイズは2~5・5センチの3種類。ピアスやイヤリング、ネックレスのほか、男性のスーツなどに着けられるピンバッジも用意した。

 深尾さんは「ファッションアイテムとして琵琶湖の形を身に着けることに始めは驚かれたが、徐々に人気が出てきた。滋賀の人に長く愛される商品を目指したい」と意気込む。

 価格は4千円台から。ファブリカ村(東近江市)、自然食品の店プーリー(草津市)、Laugh(同)、Tent10(同)で販売している。