江戸時代に活躍した絵師写楽、しかし彼の素性は明らかにされておらす、突然現れ短期間の創作活動で再び姿を消す。浮世絵を研究する研究助手を勤める津田は、ある古本市で写楽の素性に関わる画集を手に入れ衝撃を覚え、故郷でもある秋田へ調査に出かける。

今では有名な浮世絵師の一人に数えられる写楽のミステリーと殺人事件を絡めた推理作で随分以前に発行され当時、話題作になった覚えがある、今更ながら手に取ったがさすがに興味深い一作となっている。

浮世絵は結構好きな方で、展覧会なんかが近くであると必ず見に行っていたりするのだけれど、その背景についてはとんと疎かった、写楽、歌麿、北斎などは小学生の頃、一大ブームとなった切手集めで目の当たりにし、切手趣味週間や国際文通週間などの浮世絵が題材になったモノを好んで集めたりしたっけ。

講談社文庫 1986.7 高橋 克彦