佐久間は広告プランナー、自動車会社のビックプロジェクトを手がけていたのだが、新しく加わった顧客の重役にくだらない企画と仕事を外される、そんな時ひょんなことから家出をしてきたその重役の娘と知り合い、彼女と共に狂言誘拐の計画をたてる。

映画化もされた本作、誘拐という定番のテーマを巧みに操るストーリーテリングはやはり巧みだ、しかし著者の毒の部分はあまり発揮されていないし、展開も大筋で読めるのだがライトな仕上がりに気楽に楽しめる小品。

東野圭吾 2005.6 光文社文庫