第5の仕分け | ビバークラジオ

ビバークラジオ

心の曠野で開局する小さな放送局です。
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日々溢れ出る話題の中に
MAXIM(名言・金言・箴言・格言・処世術)の中に
映画や小説、音楽や1枚の写真の中に

この局が、暗夜を照らす一燈の役割を
少しでも果たすことが出来れば幸いです。合掌

 

 

ごきげんよう

 

映画『イコライザー』に登場するギャングが

デンゼル・ワシントン演ずるマッコールに語りかけた言葉に衝撃を受けました。


『俺の眼に何が見える?

 何も見えないはずだ。

 お前のことなど何とも思ってない。

 例えば糸くずとか

 瓶のフタとか

 摘まんで捨てるだけだ。』



私はそれまで、己を護る為の処世術として常に対人関係を
次の4通りに分類することにしていたのです。

1)大切な人

相手が困った事態に陥った時には己の血を流しても救ってあげたい人。

身構えずに本音で話せる人。

2)儀礼的な部分での付き合いをする人

挨拶は抜かりなく

話す内容にも小出しにしながら様子伺い

飲酒の際にも、相手とのスタンスに常に気を配り

絶対に本音と秘密は打ち明けてはならない。

3)道路沿いの立ち木

まぁ、通りすがりの人。

何の関りもない其の他の人。

4)道端に落ちている犬の糞

避けて通り抜けるしかありません。

この分類は血縁関係の者であってもまったく同じことです。

例えば冠婚葬祭。

その人の人間性が如実に表れるのが冠婚葬祭です。

伝統と格式を重んずる方なのか

家柄や世間体を気にする方なのか

または、人情を優先する方なのか

特に葬儀の場合ですと、遺産分けや財産分与などが絡むと
その方の私利私欲という心の奥底が炎天下にさらされることとなります。

話しは少し逸れますが、小生の大人の定義は次の3つです。

・他人に迷惑をかけないこと

・恥を知っていること

・自分の感情をコントロールできること

葬儀の場で私利私欲に惑わされると
いとも簡単に此の大人の定義を捨て去ってしまわれる方を
今まで何人も目にしてきました。
こういう光景を見てしまうと、例え今まで大切な方であったとしても
あっさりと犬の糞に即座に分類することになります。
そのような方には完全無視

もう2度と現世で遭うこともないように願うばかりです。

ギャングは、其の犬の糞以下の分類を小生に提示してくれました。

糞だと幾ら蔑んだとしても、その人間を個性として意識しているってことです。

そうすると、記憶にも残ることになりますし憎悪の念も当然残ることになります。

ギャングの言う糸くずや瓶のフタであれば
記憶にも残ることはないので精神衛生上、最高だなと。

このギャングの言葉に出遭って
小生は、自身の心の中に在った糞の分類に属していた人々を
全員、「糸くず、瓶のフタ」に入れ替えることにしました。

これで小生も、今までよりも少しは明るい生活を送れるに違いありません。


それではまた、お会いしましょう。

 

ごきげんよう 

 

      

     

 

     近所の墓地庭園で写したアカゲラです。ドラミングをしています。