湿度を多く含んだよどんだ天気。
いつものように事務所に行くと、
今月始めから、中途採用で入社した女の子が、
レクチャーを受けていた。
教えていたのは、俺より半年後に入社した、佐藤(仮名)。
佐藤は、工業専門学校出身ということもあり、中々頭がきれる。
しかし、彼女がいない事を、"持ちネタ"にするぐらい、もう4年近く彼女がいない。
俺達同僚は、佐藤に女性の影が見えると、ついお節介だが、応援したくなってしまう\(^0^)/。
そんな、佐藤が生き生きと、ホワイトボードを使いながら、女の子にC言語を教えていた。
C言語とは、最もポピュラーなプログラムの世界の言葉で、
数学と英語をたしてちょっとアレンジしたくらいなものなので、誰でも
一週間もあれば、基礎は理解できる。
そんなC言語の中でも、誰もが、一度は立ち止まってしまう最初の壁は、"ポインタ"という概念だ。
まさに、それのレクチャーをしていた。
普通数学では、X、Yという変数には、1、100とか1.5とかの数字を入れるが、
ポインタとは、Xの中にYのアドレス(プログラムを入れてある住所)を入れておけるというものである。
俺の事務所には、女性はいままで4人。しかも3人が人妻である。
そんな事務所にやってきた元銀行の受付嬢。
レクチャーをする先生のテンションも上がっているのが、手に取るようにわかる。
ホワイトボードと、二本の長テーブルが平行に配置されている。
一番奥に、ホワイトボードと先生の佐藤。
ホワイトボードに近いテーブルに、生徒として女の子。
ホワイトボードに遠いほうのテーブルに、俺が一人座った。
朝、早かったために、他には、誰も座っていない。
俺は自分の作業をしながら、先生と生徒の会話を微笑ましく聞いていた。
しばらくすると、他のメンバーも、ちらほら出社し、
"ニタァ~っとした顔"で先生と生徒の方を見て、邪魔しないようにしていた。
俺も出先に出なくては行けなくなったので、
マー 「先生、早退させて下さい」っと冗談を言うと、
佐藤 「工場(出先の事)に行って、立っていなさい(笑)」
女の子 「(笑)」
っというやり取りの顔も、本当に幸せそうである。
がんばって欲しい佐藤のことを”電車男”にあやかって
「ポインタ男」として命名し、
この恋をこのブログでも見守っていきたいと思う。
進展が、わかり次第、次回。
楽しかった朝の一時、いかがだったでしょう?。