学問で大事なのは、どうして「その問題」がそのようなかたちになっているかを知ることである。


どういう背景があって、

どういう論理のもとに、

どういう力学がからみあって、

いま、そういうかたちになっているのか。


特に大きな大事な問題ほど、それは複雑なものだから、

その問題をときほぐすことは、本当に大事。


でも、それと同じくらい大事なのは、

そのようにして解明された「今ある論理」が、今そうだからといって、

「それでいい論理」であるかはまた別、ということを、

ちゃんと心にもち続けていることだと思う。


具体例で言えば、

「どうして、トイレ掃除の仕事は(誰もやりたがらないのに)安いのか?」

という仕組みを理解することと、

「それでいいのか?」ということは別、ということ。


理解したからといって、受け入れる必要はない。

けれど、理解することなしには、何も始まらない。

理解は絶対に大事だ。


このことは、ちゃんと心に留めておきたいと思う。