東川篤哉さんの『もう誘拐なんてしない』の感想です。

大学生の翔太郎は夏休みのバイトで先輩のたこ焼き屋をやることになります。軽トラックの屋台ですが、先輩は休暇中なので翔太郎一人です。

 

そこで絵里香という女子高生と出会いますが、彼女はヤクザの組長の娘でした。どうしてもお金が必要だという彼女に、翔太郎は狂言誘拐の提案をします。

 

絵里香には腹違いの姉がいて姉妹そろってかなりの美人です。姉の皐月はまだ独身でかなりカッコよく、組員たちも皐月を慕っています。もしかすると組長よりも。

 

狂言誘拐だけのはずが本当の殺人事件も起こってしまい、翔太郎は抜き差しならない状態になります。

 

文章にユーモアがあって始めの頃は軽いお話かと思ったら、最後の方の殺人事件からは本格ミステリでした。誰が犯人なの?と結末が早く知りたくて、私にしてはスピードを上げて読みました。

 

東川篤哉さんの作品は初めてでしたが、登場人物が魅力的だったので他の作品も読んでみたいです。