瀬尾まいこさんの「戸村飯店 青春100連発」を読みました。

戸村飯店は大阪の中華料理店で、そこにはヘイスケとコウスケという兄弟がいます。ヘイスケはカッコよくてうまく立ち回るタイプ、反対にコウスケは自然に笑いをとれる愛すべきキャラクター。

2人は別に仲良くもないし悪くもない、普通の兄弟です。お互いのことはよくわからないけど心に思うことはあって。

 

高校卒業後にヘイスケは東京に行き、1つ下のコウスケは自分の進路を考えるときが来ます。

それぞれが相手を自分とは全然違う、と思っていても何かの時には考えてしまうんです。

 

とても面白い青春小説で、家族小説でもあります。瀬尾まいこさんの作風が好きだなと思いました。

この作品は坪田譲治文学賞受賞作です。