気になっていた有吉佐和子さんの『青い壺』を読みました。
随分前の話なので読みづらいかと思っていましたが、文章も長々としたものではなく、読みやすかったです。
壺というと丸くずっしりとした形を想像していましたが、この本に出てくる壺は経管というもので筒型でした。
当時はまだ知られていない陶芸家が青磁の壺を焼き上げます。とても美しい仕上がりで、本人もその作品に自信があり、他の人たちも素晴らしいと言うものでした。
その壺が売られたり譲られたりして、10年ほど後にこの陶芸家の前に現れたのです。
壺が主役というより、様々な家庭や人たちの話です。古い話だけど人間関係は今と変わらないようです。私は独身女性と目の悪い母親の話が好きです。2人のやり取りが自分と母親に重なって懐かしさを感じました。
ただこの壺はきれいだけど愛着は持たれなかったのかな、と思いました。