若竹七海さんの葉村晶シリーズ最新刊を読みました。
「まぐさ桶の犬」とは自分には利益がないのに、相手にいい思いをさせたくなくて邪魔をするためだけに行動する人のことみたいです。
この本では葉村晶も50代になり老眼になってしまいました。私が読んだことがある『さよならの手口』の時はもっと若くてエネルギッシュだったのだけど、年を重ねても彼女の本質は変わらず、不運続きなのも変わりません。
ミステリ専門書店のアルバイト店員であり探偵である葉村晶に、人を探してほしいという依頼がありました。
依頼人は魁星学園の元理事長です。ただの人探しかと思っていたら事件が次々に起こり、またもや危険にさらされてしまうのでした。
最後にこの人が「まぐさ桶の犬」だったとは、と人間の闇を感じてしまいました。
シリーズものだけど、これだけ読んでも内容はわかります。私は気になったものだけ読んでいますが、葉村晶という人は好きです。暇を見て前作も読んでみようかな。