・この時季のおもてなしに
・祇園祭を食卓で楽しむのに
祇園祭。
今年も宵山が明け、

とうとう山車巡行の日がやってきました。
あの大きな山車が動くのは圧巻で、辻回しがうまくいくと拍手喝采です。
大きな山車の迫力も然ることながら、鉾のてっぺんに乗っているお飾りが好きです。
それぞれの鉾のてっぺんには、カマキリなどかわいらしいお飾りが乗っていてまたそれがとても繊細で、ダイナミックなお祭りの中にも細やかな心意気がなんとも京都らしく感じるのです。
昨晩の息子と旦那の会話。
「なーなー、行くんやろ?」
「え?あんた、野球あるやんか、間に合わへんやん」
「すぐ近くやから、急いで帰ってきたら大丈夫やんか」
そりゃあ、電車に乗ってから降りるまでず~っと爆睡しているあなたには目と鼻の先でしょうけど(笑。
さて、祇園祭は鱧祭、と言われるように、どこにお買い物に行っても鱧が売られています。
鱧湯引・生鱧切り身・照り焼き・鱧寿司などが定番中の定番です。
京都と鱧。
昔、海のない京都には魚が少なく、生命力の強い鱧は海から生きたまま入荷できる数少ない魚でした。
逆に言えば、夏に京都で振舞える魚は鱧くらいだったようです。
梅雨の雨水を吸った鱧は美味しい、と言われるように、この時季の鱧は脂がのって身が厚く、淡白ですがしっかりした食べ応えがあります。
我が家も鱧を落としでいただきました。
梅肉でいただく鱧湯引きは、この時季の蒸し暑い京都では本当にサッパリと美味しく感じます。
そして、お吸い物。良い出汁が出ました。