乗鞍スカイライン編、最終回になりました。
(前回までの足取りはこちら 前篇 中編 )
↑先に読んで頂いた方が面白いかと。
乗鞍は岐阜県側を「乗鞍スカイライン」
長野県側を「乗鞍エコーライン」と呼びます。
今回は岐阜県側から上り、長野県側に下りるというルートですね。
この県境部分が、日本最高標高の道路であり、
通常一般車は規制され、特定のバスかタクシー、もしくは電気自動車でしか行くことができませんが、歩きと自転車はもちろん侵入を許可されており、いうなれば自転車は唯一入ることが許可されている二輪車ということになります。
富士見岳から見た畳平
そんな想像もできない道を16kgの自転車に35kg以上のバッグと荷物を載せ、
朝から5時間をかけて頂上駐車場の「畳平」に到着し、食事を終えたおれ。
一息ついて、サクッと登山でもすることにしました。
駐車場地図には頂上の剣が峰まで90分と書かれていたので、
まぁ60分で行けると見込んで出発。
駐車場周辺は整備も進んでおり、歩きやすくなっていました。
天気も上々。

山小屋を抜けると少し上り、こんな岩場を少し歩きます。
浮き石注意。ちょっと滑りやすい場所もありました。

あと少し。
ここから15分くらいで頂上です。

ほぼ頂上からの眺め。
下に見えるぐねぐね道は乗鞍エコーライン。
こちらも景色がよさそうだね。
ってことで、頂上到着~♪靴さえしっかりしていれば楽勝でっす。
頂上には神社(乗鞍本宮)がありました。
常に人が10~20人ほどいましたね。
そろそろ紅葉がきれいに見下ろせるようになりますね。
頂上では20分ほど滞在し、下山。
下山時は足元が滑らないように注意しましょう。
尻もちをついている人を何人も見ました。
帰り際、山小屋の人とおしゃべりして意気投合し、
ウィ〇〇ーまで飲ませてもらい、さらには貴重な水までもらって出発。
畳平の駐車場に着くころにはみやげ屋以外は閉まっていました。
注意しないといけないのは18時になるとゲートが閉まっちゃうってこと。
下山に時間はかからんけど、覚えておいたほうがいいでしょう。
畳平をでて、多分本当の日本の道路最高標高地点である県境へ。
ぬふふ。
ここが日本一高い場所にある道路だね!
日本一周のときは越えられなかったルートをようやく、
旅の装備で越えることができ満足です♪
しばし恍惚の時を過ごし、寒くなる前に下山。
ちなみに駐車場での野宿もしたかったのですが、国立公園であることと、
熊が出ることから禁止されているのでやむなく却下。
そして下りはけっこう寒かった~。
ブレーキもがっつりかけないと、自転車も重いからとてもじゃないが曲がれません。
最高時速は50kmくらいはでとったけど、多分プロは60kmとか70kmとか瞬間的に出すのかと思うと恐ろしくなります。
まぁ自転車レースでは、特にダウンヒルでは死者も出るくらいですからね。
だれと競っているわけでもないのでここは注意深く、じっくり下りましょう。
路面状況は段差も多く、瞬間的に危険な個所が何カ所もありました。
途中道もせまくなるため、少ないとはいえ上ってくる車に注意が必要です。
数十分で早くも下山。
上りは5時間もかかったというのに。。。
18時。
まわりはすっかり暗くなっていました。
細かな場所は言えませんが、とある駐車場のはじっこでテント泊。
黒い車のおっちゃんにビールもらった♪ありがとーう!
朝の様子。
ここから300mくらいのところには無料の温泉(せせらぎの湯)もあるし、
充実の1日になりました。
翌朝はこの駐車場から頂上目指してトレーニングに励む方々の姿がありました。
皆さん、自転車が軽いとはいえ1時間台で頂上にいってしまうんもだから信じられない。
野宿場所からさらに下山し、158号線に合流、松本へ向かったわけですが、
総評すると、乗鞍アタックをするならば岐阜県側からのほうが安全。
下山していて思いましたが、エコーラインは途中狭かったり、見通しがかなり悪い部分も多いし、
158号線との合流地点周辺のトンネルは狭くて交通量も多いから危ない。
旅人は重い荷物がある分立ち回りも悪いし、動きも一瞬遅れますからね。
まぁ、
長野県側のあの道やトンネルをゆっくり上ってはいきたくないな。
と、正直思いました。
もちろん無理ではないけど。
可能であれば、岐阜県側から登ることをオススメします。
そして、水分を十分持っていくように。
旅人の皆様の健康と安全、そして良い出逢いに恵まれることを願っています。
では。
飛騨乗鞍観光協会HP
乗鞍高原公式HP
乗鞍登山のもうちょっとしっかりした情報はこちらをどうぞ。
こちらのブログも詳しくていいかも。