コラムニストの尾藤克之です。
ご訪問ありがとうございます!
この度、松谷英子(歯科医)さんの本をプロデュースしました。
「五感の魔法: あなたが主人公になる 人生好転の脚本を創る方法」
(松谷英子著)ごま書房新社
いい本です。ぜひお手に取ってください。
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前の記事の続きです。
ここで、クネビンフレームワークという考え方を紹介します。これは、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)など、高度な意思決定を求められる機関が使っている手法です。この手法は、自分が今直面している状況を整理し、最適な決断を導くためのものです。
この手法では、状況を以下の4種類に分けます。
① やるべきことがわかっているけど決断できない:単純 = simple ② どの選択肢がいちばんいいかを決断できない:面倒 = complicated ③ 予測できないことだから決断できない:複雑 = complex ④ 答えがないから決断できない:混沌 = chaotic |
4種類に分類することで、最善の決断が下せるようになります。私たちの毎日の選択は、この4つに分類されています。理想の人生脚本を描くためには、あなただけの映画の主人公として、自分の足を引っ張る原因を取り除く必要があるのです。
つぎに、あなたが現在抱えている『不安や心配事』をリストアップしてみましょう。ここでは、思いつく限り、小さなことから大きなことまで、書き出しましょう。人生脚本を妨げている「問題のたな卸し」をするのです。
例えば、
ü 朝早く起きられない
ü 甘いものがやめられない
ü 部屋の観葉植物が枯れてしまう
ü ネコを飼いたいが家族に反対されている
ü 旅行に行く時間がない
ü 〇〇をしたいのに、できていない
ü 仕事の〇〇のスキルが上がっていない
ü 政治が信用できない
ü 未来が怖い
ü 親との関係が良くない
プライベートなことから、仕事や家族、将来、過去のトラウマなどこれらのことを書き出すのに、数日かかってもかまいません。ただし、期限を決めてください。たとえば、3日なら3日と決めてください。期限を設けることで、自分にプレッシャーをかけて、問題に向き合うことができます。書き出すには、数日かけても構いません。ただし、3日なら3日と決めて書き出し、期限を設けることも大切です。そして、書き出したものを全て下記の1と2に分けます。
1.自分でどうにかなるもの
2.自分では、どうにもならないこと
さらに、1の「自分でどうにかなるもの」を3つに仕分けします。
① 早く決断した方が良いもの
② 今決断しなくてもよいもの
③ どうでもよいもの
この仕分けは、「自分でどうにかできるもの」のみに、日頃から焦点を合わせる『選択の習慣』を作り出します。
「五感の魔法: あなたが主人公になる 人生好転の脚本を創る方法」
(松谷英子著)ごま書房新社
<30代女性のケース>
彼女は「日本がどうなるのか心配」、「結婚できるのか不安」の悩みを持っていました。前者の日本については、彼女にはどうすることもできませんから、2の「自分でどうにもならないもの」に分類します。
結婚できるのか、の悩みは、1の「自分でどうにかなるもの」に分類します。彼女自身の行動や価値観に大きく左右されるからです。
「価値観」については詳しく後述しますが、行動のみを変えても上手くいきません。よくあるケースが、「結婚=不幸」の価値観が潜在意識にある人です。結婚したいと思っていても、潜在意識の中に結婚に対し、マイナスのイメージを抱いていれば、決して上手くはいきません。その場合、優先的にすべきことは、「結婚=幸せ」の価値観を書き換える作業になります。
彼女は、無意識レベルで構築された「結婚=不幸」を「結婚=楽しく作り上げていくもの」に換えました。そして、行動へと人生脚本を描いて、2年後に愛する人と結婚できました。 |
「自分にどうにかなるもの」「自分ではどうにもならないこと」のワークをするだけで、表面的な悩みの人は、「悩んでいても仕方ないこと」と自分自身が知ることだけで、精神的に楽になりますし、今決断すべき問題か、先送りにしても良い問題なのかを整理するだけで、時間に余裕ができます。ぜひ、悩みや不安のたな卸しをしてみてください。
ポイント
人生をコントロールするには、習慣を見直すことが大切です。人は1日に3万5000回もの選択をしています。優先順位をつけて、行動と価値観を合わせることが大切です。 |
あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。
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2年ぶりに22冊目となる著書を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」
(尾藤克之著)WAVE出版