画像はwikipdia(レ・ミゼラブル)より引用。

 

役不足のよくある間違った使い方を紹介します。

 

---ここから---
営業部A氏:

新人の若山君がいきなり課長に抜擢されたよwww

 

営業部B氏:

彼では「役不足」でしょう。しかしやってられませんねwww
---ここまで---

 

「役不足」は能力が足らないという意味で使われることがあります。

本来は、自分の実力を軽んじられて役目が軽すぎることを意味します。

 

この文脈で使用なら「力不足」がベターです。

また自分に使う言葉ではありませんので、「私には役不足」というような使い方はしません。

 

次も、よくある間違った使い方です。

 

---ここから---
総監督のA氏:
新作
「3年B組 安全安心の学園」では君を主演に抜擢しようと思っているんだ!

 

劇団員のB氏:
いえいえ、私では「役不足」ですからww他に代わってください!
---ここまで---

 

たとえば、「私では役不足なのでレ・ミゼラブルの主演はできません」と、

主張する役者がいたとしましょう。

 

「役不足」とは、本来「能力に対し役目が軽いこと」の意味です。

この流れだと、「レ・ミゼラブルの主演は軽くて不満」という解釈になります。

かなり傲慢に感じませんか?

 

ビジネスの場面では「役不足」を間違えて使う人がいます。

気をつけましょう!

 


6月8日、17冊目バズる文章」のつくり方(WAVE出版)を上梓しました。

よろしければ、ぜひお手にとってみてください!

 

尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員