※画像は大正製薬HPより引用。
数字のトリックをご存知ですか?
読み手の錯誤を誘いやすいのです。
次の数値はほぼ同じですが印象は異なります。
・タウリン1000ミリグラム
・タウリン1g
・牡蠣3個分のタウリン
・雨水1滴分のタウリン
栄養ドリンクの表示で1000mgが使用される理由がわかります。
ところで、タウリンの効能をしっている方ってどれくらいいますか?
ちなみに、つい先日まで、私も知りませんでした。
ここに、タウリンを表現した2つの文章があります。
次の2つの文章を見てどのように感じますか?
A タウリン2000mg配合
B コレステロール値を下げて肝臓の機能を高める
ドリンク剤の宣伝にはタウリンが含まれていることがウリになっていますが、タウリンの効能を理解して購入している人は少ないでしょう。
厚労省の「e- ヘルスネット」には「タウリンには、コレステロールを消費してコレステロールを減らす、心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復、インスリン分泌促進、高血圧の予防など、さまざまな効果がある」と書かれています。
この説明をさらにわかりやすく解説したほうが伝わりやすいでしょう。
※17冊目となる、「バズる文章」のつくり方」(WAVE出版)を上梓しました。
尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員