●ベストな文章の長さは25文字
わかりやすい文章は長すぎず、短すぎず、バランスが大切です。とはいえ、いったいどのくらいの長さで切ったらいいのでしょうか?
 

40文字以上続くようであれば、いったん文章を切ります。必要以上に長い文章は、「それで」「だから」など接続詞が多く、主語と述語の関係性があいまいになります。わかりやすい文章を書くためには、できるだけ簡潔に余分なことは書かないように心がけてください。


  自分の実現したいことを書きつづけると自分の進みたい方向が見え、やがては、それを実現するために時間の使い方が上手になり、だんだんと夢が叶ってくるようになるのです。


  実現したいことがあればノートに書くこと。続けることによって、自分が進みたい方向が見え、夢を実現するために必要なことに時間を使うことができます。その結果、最短時間で夢が実現できるのです。


〈解説〉
一文は約40字以内で書きます。長すぎる文章は読んだときのリズム感が悪くなります。さらに、一文が長ければ長いほど、文章がややこしくなります。なぜなら、文章の主軸となる主語と動詞のほかに、修飾語などがたくさん入ってくるからです。

 

文章を短くしたいときは、修飾語や接続詞を取り除くこと。できるだけシンプルな文章を心がけてください。
 

何文字あるのかわからないときは、文字数を設定するといいでしょう。A4ページ横書き1行が約40字です。文章が2行目にかかるようであればいったん切る。接続詞を使うところで切ると、簡潔でわかりやすい文章になります。40文字が必須ではありませんが目安にしましょう。


●疲れているとついセンテンスが長くなるので注意
人間は疲れてくると、頭の回転が鈍くなります。同時に、そんなときはダラダラとついムダなことまで書いてしまいがちです。このダラダラ文章は、読み手が書き手の思考についていけず、途中で文章を読むのをやめてしまう原因になります。

 

具体的には「。」がなく、同じような内容を繰り返し伝える文章です。結論ファースト。書く前に伝えたいことを頭の中でまとめておくことで、簡潔でわかりやすい文章になります。


  今日は朝9時にA社に行き、打ち合わせをして、次に12時にB社に行き、打ち合わせをして、午後は4時から社内会議があり、5時から打ち合わせの議事録を作りました。


 今日の打ち合わせはA社とB社の2社です。打ち合わせ内容は○○で、結論は××になりました。午後4時からは社内会議をしました。議題は○○で、要点は××です。


「だけど」「だから」「それで」などの使いすぎに注意します。また、接続詞を使うときは、いったん文章を切るようにしましょう。


〈解説〉
会社の日報を書くことを想像してみてください。その日あったことをダラダラと書いている人がいませんか。読み手である上司が知りたいことは、どこの会社に行き、どんなことを話し、結論はどうなったかや、社内会議のテーマは何で、要点はどこだったのかということです。


「読み手が知りたい情報」を、わかりやすく書くこと。そのためには、書く前から頭の中で「伝えるべきことは何か?」をいったん整理しておくことです。


一文は長くしすぎないように。基本は40文字以内に抑えること。疲れているときに書くとセンテンスが長くなりがちなので注意が必要です。

 


※17冊目となる、バズる文章」のつくり方(WAVE出版)を上梓しました。

尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員