●プロフィールを作成する際は「信頼感」を重視する
SNS においてユーザーは、発信情報(記事やツイート)を見たあとに発信者のプロフィールページに飛び、そのうえでフォローするかどうか判断します。

 

そのためプロフィールにはわかりやすさが求められます。プロフィールに情報をてんこ盛りにする人がいますがおすすめできません。また、長文もイヤがられます。
 

たとえば、Facebookの場合、個人アカウントのプロフィールは101文字、Instagram は全角、半角関係なく150文字、Twitter の場合は160文字です。使用するSNSの文字数を目安に作成してみましょう。作成にはいくつかのポイントがあります。


①事実を端的に記載する
ときおりプロフィールをよく見せようと“ 実績以上に盛る” 人がいますが、おすすめしません。客観性がない情報は載せるべきではありません。たとえば、「これまでカウンセラーとして10万人にアドバイスした」「1000社以上の経営指導をした」などの情報を載せていても、検証ができない限り無意味です。


●記事において最も大切な「客観性」について
少々、話が脱線しますが、私がネットに書籍の紹介記事を投稿する際に、このような検証可能性ができない情報を載せてくれと依頼してくる著者の方がいます。

 

そのような場合には客観的な情報を提供するように伝えます(有益な2次情報。新聞やメディアに取り上げられたなど)。しかし、ほとんどの方から追加情報は届きません。

 

このような情報を載せても信頼されませんので、載せる必要性はありません。同様に、プロフィールに感情やニュアンスは不要です。それよりも客観性を持たせなければいけません。


②小学生でも理解できること
書き方の基本は体言止めで「だ・である調」になります。また、専門用語や難しい言葉は使わずに小学生でも理解できるように平易な言葉にする必要があります。読んでもらうためにわかりやすい文章にすることを心がけましょう。


③形容詞、形容動詞、接続詞を使わない
形容詞とは「素晴らしい、きれい、楽しい」、形容動詞は「大勢の、静かだ、キレイだ」、接続詞は「だから、したがって、よって」などの言葉です。プロフィールに、「お客さまから素晴らしいと絶賛されています」「大勢の方から支持されています」と書かれていても、「だから何?」って思いますよね。主観的で読む人によって理解に差が出てしまうので使うべきではありません。客観的な情報に置き換える必要があるのです。


「お客さまから素晴らしいと絶賛されていました」
→昨年行なった研修の満足度は5点満点中4.5点である(公的情報があればなおベター)


「大勢の方から支持されています」
→1年間で1000名の方のキャリアアドバイスを行ない、うち300名が転職に成功した。

 

このように修正したらスッキリすると思いませんか。


④常にブラッシュアップを心がける
プロフィールは伝えたい相手や内容によって変化させるものです。また、時間がたつことで実績などが増える可能性もあります。そのため、「プロフィールに完成はない」と考えてください。プロフィールは常に最新のものに更新しておくようにしましょう。

 


※17冊目となる、「バズる文章」のつくり方」(WAVE出版)を上梓しました。

尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員