ビジネスメールにはさまざまな要件がありますが、どのような場合でも、相手を不快にさせてはいけません。そのときに、有効なのが、「クッション言葉」です。


ひと言加えるだけで、言い方がソフトになる魔法の言葉です。


覚えておくと便利なクッション言葉を、使用例とともにまとめたので、参考にしてください。

※( )内がクッション言葉です)。


〈依頼する場合〉
・(差し支えなければ)、ご都合をお教えください
・(お手数をおかけしますが)、ご検討をお願い申し上げます

・(恐れ入りますが)、少々お待ち下さい
・(大変恐縮ですが)、調整をお願いいたします
・(ご面倒をおかけしますが)、ご回答をお待ちしております
・(可能であれば)、変更をお願いいたします


〈断る場合〉
・(申しわけございませんが)、ご遠慮いただけませんか
・(大変残念ですが)、訪問することができません
・(せっかくではございますが)、今回は欠席させてください
・(あいにくですが)、その日程は予定が入っております


〈反論する場合〉
・(お言葉を返すようですが)、承服しかねます
・(その通りですが)、同意しかねます
・(おっしゃることは理解できますが)、プランの実現は難しいと思います

 

〈ネガティブな事柄などを報告する場合〉
・(大変申し上げにくいのですが)、A社の案件を失注しました
・(誠に勝手ながら)、その日はお休みをいただいております
・(あいにくですが)、ほかの電話を受けております


人は正面から反論されたり、攻撃されると身がまえてしまうものです。


メールという無機質な文字だけでのやりとりだからこそ、このクッション言葉を添えるだけで、相手を直接攻撃するような強さが和らぎます。


ぜひ、これらのクッション言葉を効果的に活用して、良質なコミュニケーションをとるように心がけなくてはいけません。

 


17冊目、「バズる文章」のつくり方(WAVE出版)を上梓しました。

尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員