メールの役割の続きです。
生命保険会社の営業マンからのメールを例にして考えてみましょう。
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○○様、「いつがよろしいですか?」
↓
〈受け取る側の気持ち〉
生命保険はすでにいくつか入っている。今以上のコストはかけられないな。
現状では不満もないし、会うのが面倒だな。よし放っておこう。
○○様、「来月あたりはいかがですか?」
↓
〈受け取る側の気持ち〉
来月の予定は決まっていないけど大切な用事がはいる可能性もある。
すぐに返信せずに予定を見ながら検討しよう。しばらく放っておこう。
○○様、「お忙しいところ恐縮ですが、来月初旬ではいかがですか?」
↓
〈受け取る側の気持ち〉
いくつか予定が入っているが、ピンポイントなら空けられなくもないかな。
メリットの高い提案をするように伝えてみようかな。まあ、ピンポイントならいいか。
----ここまで----
曜日や時間を確定させないにしても、ゆるやかに狭まれたアプローチは相手に受け入れられやすいのです。この機会にメールの役割について考えてみましょう。
17冊目、「バズる文章」のつくり方(WAVE出版)を上梓しました。
尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員