もし、あなたがすでに専門性の高い文章を書いているのであれば、
一度ご自身の情報を〝たな卸し〞することをおすすめします。
棚卸しのポイントは自分の意識を把握することです。
1日の仕事の終わりに自分の気持ちや、
仕事について振り返る時間を持つようにしてください。
また、会議の場などで、自分が今、
「どう感じているのか」「何をしたいのか」「何を考えているのか」
について書き出してみてください。
これは、自分の意識を的確に描写するトレーニングです。
○今の気分を意識的に感じるようにする。
(例)仕事に疲れたなあ、どうもスッキリしない、まだ眠い。
○自分のいまの気持ちを言葉にしてみる。
(例)仕事を一生懸命するのがバカらしい。ふざけやがって。
○1日の感情の動きを記録してみる。
(例)今日も相当がんばったな。かなり忍耐力がついてきた。
○感情の因果関係を理解する。
(例)原因は、バカ上司と、アホな部下のせいだ。俺は悪くないのに。
外の世界で起きていることや、
他人についての文章を書くのは難しいと思っている人でも、
自分のことであれば、比較的書きやすいのではないでしょうか。
自分のたな卸しをしていくことで、今の感情が理解できます。
自分の感情が理解できれば、自分の意見や考えが明確になっていきます。
書くことで、人は思考を深めることができます。
自分のたな卸しは遷移観察ができるので1カ月は試してみてください。
今の自分と1カ月前の自分を客観視することで気づくことがあるはずです。
本当の自分を知るきっかけにもつながります。
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尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、明治大学客員研究員
16冊目の著書。「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。