セミナーや打ち合わせで、パソコンを使って議事録を書いたり、ノートを取る人がいます。私は「手書き」で取ることをおすすめします。


まず、手書きだとメモを取りながら情報整理が可能です。パソコンの場合、情報を羅列してそのまま書き留めるには効率的かもしれません。

 

しかし実際の打ち合わせの場面では、話が頻繁に脱線することがあります。意見の応酬になり対立することも考えられます。このような出来事を残すことは不向きなのです。


メモをする際のコツは、キレイに書かないことです。文字自体も汚くても構いません。基準は自分がわかればいい、です。頭の中にあるもの、心のなかにあるものを何も考えずにひたすら書きなぐるということが大切です。

 

体裁や言葉のつながりを考える必要はありません。とにかくひたすら思った言葉を紙に吐き出していきます。後から関連性をつなげて精査すればいいのです。


手書きであれば、書き手の意思により情報が整理されていきます。真ん中に、テーマを書いて派生させる「マインドマップ」や「メモリーツリー」の方法を用いれば、頭の中で起こっていることを可視化できます。

 

文字と文字をつないで要点をまとめることもできるのもメリットのひとつです。文字と文字をつないだり、その場で図表化する履歴が残りますから、後からの振り返りも容易です。

 


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尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、明治大学客員研究員

16冊目の著書。「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。