国民的人気を誇る日清食品のカップヌードルは1971年に誕生しました。今は世界中で食べられていますが、発売当初は一風変わった食べものとされていました。

 

お湯をカップに注ぐだけでラーメンができる、それもたった3分で! という発想は、当時の人たちは持っていないものでした。ご飯は、切ったり、焼いたり、煮たりして作るものという常識があったからです。実際、最初はまったく売れませんでした。


また、多くの社員はこのアイデアに反対だったともいわれています。しかし、今では世紀の発明とさえいわれています。非常識な発想は、時として、成功の種になりうるのです。

 

成功する人は、その多くが独自の発想や考えを持っています。非常識と呼ばれるかもしれませんが、その独自性こそが、新たな何かを作り出し、気付かせてくれることがあるのです。


ただし、独自性はそんな簡単に身に付くものではありません。まずは、常識を疑うことから始めましょう。これは最近ブームになっている「俯瞰力」に通じるものかもしれません。

 

「普通」とは離れたところから、ものを見るようして新たな発見をする。そうすることで、まだ他人がやっていないことに気付いてたり、新たな可能性を見つけられたりするものです。
 

常識を疑い、目の前で起きていることを、いつもとちょっと違うところからとらえてチャンスを探っていきましよう。今、あなたの目の前にあるものが、非常識な視点から考えたら、とても斬新で、今までにない可能性を多く秘めていることも考えられます。

 

カップラーメンを美味しく食べているだけでは何も学びがありません。なぜ流行ったのか、太らないのか、ビタミンやカルシウム不足にならないのかなど、視点を変えることで多くの気付きがあるかも知れません。

 


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尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、明治大学客員研究員

16冊目の著書。「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。