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何かをすすめたい、強く主張したい、文章を通して読者に意見を投げかけるときは、読者が「なるほど!」と納得することも大事です。「なるほど!」と思わせるには、断定して言い切るのも一つの方法です。断定することで、その内容に自信を持っていることが相手に伝わりますし、文章に力強さも出ます。

 

■自信を持って断定しよう


以下を見てください。
A.商品サンプルを配布するなら、このエリアはいいと思います。
B.商品サンプルを配布するなら、このエリアにすべきです。

 

Aの「いいと思います」よりも、Bの「すべきです」といった言いきり型にするとサンプル配布にはこのエリアが適しているという気持ちが強く出てきます。「すべきである」という語尾にすると、さらに強さが発揮されますね。

 

意見を述べる場合、「~と思います」という表現をよく使いますが、これは使い方によっては、自信がないように伝わってしまいます。たとえば次の例を見てください。

 

例文(変換前)
人は、誰もが物事を都合のよいように考えてしまうものだと思います。仕事にしても、うまくいかなくなれば周囲のせいにしたくなります。わかりやすく表現すると、「うまくいったら自分のおかげ、失敗したらまわりの問題」ということになるのでしょうか。

 

いかがですか?やはりどことなく自信のなさを感じませんか?では、これを変換させてみましょう。内容は同じですが、受け取り方は180度変わるのではないでしょうか?

 

例文(変換後)
人は、誰もが物事を都合のよいように考えてしまうものだ。仕事にしても、うまくいかなくなれば周囲のせいにしたくなる。わかりやすく表現すると、「うまくいったら自分のおかげ、失敗したらまわりの問題」ということになる。

 

言いきるのはなかなか難しいことです。自分の意見に自信を持ち、批判や意見を真摯に受けとめるという覚悟が必要だからです。ただし、意見を書くからには、「こう言って大丈夫かな」「何か言われるだろうか」という不安をあらわさないこと!

 

批判が怖いと思いながら書いた文章は、読者に伝わりますし、たとえいい内容であっても読者の心に刺さりません。表現が曖昧になり、何を言いたいのか、論点がはっきりしないからです。日本人は遠まわしな言い方を好む傾向があります。「生意気」「上から目線」という印象を与えたくないという気持ちがあるのでしょう。

 

■謙虚さと曖昧さは異なる
謙虚さと曖昧さを混同してはいけません。遠まわしな言い方や謙虚さを否定するわけではありませんが、特に企画書や報告書などのビジネス文章において曖昧な表現だと、相手には何も伝わりません。

 

自分の伝えたいことよりも、「いい感じに思ってもらいたい」という気持ちが先行してはダメ!自分が本当に伝えたいメッセージを断言する。そのために、論点を整理し、文章を補ってくれるような、説得力のあるデータを探すわけです。

 

この作業を手抜きせず行えば、読む相手が自然にひきつけられ、納得できる言いきりの文章が書けるはず。伝聞型に逃げず、徹底的に準備して、自分の文章に自信と確信の持てる文章を目指すようにしましょう。

 


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