左手の傷跡。


ずっと隠してきたけれど、最近は隠さなくなってきている。

僕が泣いて苦しんでもがいて。そうやって生きてきた証なんだーなんて。

前向きに思えるわけないじゃない?バカじゃない?←逆切れ



最初に手首を切ったのは、いつだっただろうか?

もう遠い昔のような気がして、思い出せない。


一生懸命、切れないカッターを握り締めて、左手首を掘っていたあの頃の僕。

涙を流せない代わりに血を流して。自分を慰めていたよね。


深く深く切り裂いたのはいつだっただろうか?

病院に行け、という気持ちと。このまま死ねるのだろうか、という充実感と。

生きてても死んでてもいいかな、と思って

血を垂れ流しながら、アルコールを身体に入れていた。


僕はどうして生きているのか今でもわからないときがあるけど。

死んでないから、生きているんだろう。という結論にたどり着く。




今でも。

切りたくなる時はあるけど。

ぐっと我慢する事を覚えた、というよりかは、あの頃ほど辛い出来事がない。というのが本音だろうか?

人を信用出来なくて。

「どうして話してくれなかったの!?なんかあったら一番に相談して!」

なんて、戯言を言われ続けて、僕は秘密を飲み込む事にした。

-そうじゃないと、僕が今までがんばってきたのが無駄になる気がして。



話せないんじゃない。話したくないんだ。

話すくらいなら、自分を傷つけた方が楽なんだよ、わかってよ。


そう叫べたら、どれだけ楽になるんだろうか。







僕は、今でも左手の傷は癒えてない。

僕は、今でもあの時の心の傷は癒えてないんだよ。


ただ、飲み込むのが上手くなっただけ。巧妙な技。稚拙な技。





「俺はわかってるよ」

なんて、飲み屋で知り合った兄ちゃんは軽く言える。

「お前は辛い時は笑うんだから…。いわなくてもわかるよ。お前みたいなヤツは沢山見てきた」

そういって、簡単に手をだすんじゃないか。


股を開く女が好きならそういえばいいのに。

それならいくらでも開いてあげるよ。簡単に。


いつだったかな。

カウンセリングの先生が言ってたな。


「自分は傷付いてない、こんな事じゃ傷付かない」

「そう思いたくて、そう思い込んで同じ事を繰り返してしまう」


その言葉だけはスッとなぜか身体に入ってきた。

-あぁ、そうかもしれないな。

なんて素直にそう思えたよ。バカみたい。




だからこそ、今でも?






吐き気がする。けど。吐かない。

僕は。同情されるような、可哀相な子じゃないんだよ。

頼むから、同情するなよ。

僕は勝気でいたいんだから。







よくわからない心理。

自分でもまとまりがない事くらいわかっている。



だけど、書き記していけばいつかは。

自分が自分で理解できるようになると信じて。