聖サンジェルマン学院へ! | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

「時空警察ヴェッカー改ノエルサンドレ」今週開幕です!

なんとか観に行けるように調整したんですが、やはり席がない!?

そういえば、初演の時も、1回しか観れなかったなぁ…


時々出演者のみなさんのブログとかも見てますが、殆どみんな知らない子なのに葵や涼子、オラクルになってくれるなら、みんな知り合いな気がしてきますね。


僕は今回殆ど何もしてないんですが、パンフレットに寄稿文を書かせて頂きました。

文字数の都合で全文載せられなかったようなのでここに書いておきます。


2011年の初演以来、クリスマス時期になるといつもあの子達の事を思い出す。ノエルサンドレ・クリスマスのシンデレラたち。約束の時は無常に訪れ、普通に一生懸命生きていた少女たちの人生は一瞬で終わりを告げる。
そんな悲劇は誰にでも、あまりにも突然訪れる。そしてその度に、「あの悲劇が起こらなかった世界」もあるのかも知れない、と夢想してしまう。3・11以降初めて上辞したこの作品には密かにそんな想いも込められている。
科学は多次元解釈という可能性でそういう夢想を可能にさせてくれた。でも、いくら世界が分岐しようと、あの時、あの場所で精一杯の夢を語り、生きていた少女たちはあの世界、あそこにしかいない。
そして、基本記録媒体に残らない舞台公演に於いて、何公演行われようが、何度再演しようが、皆さんが観たあの時、あの場所での彼女たちは、そこにしかいない。初演時急逝された漫画家和田慎二先生の作品の登場人物から苗字、名前をそれぞれ頂いた聖サンジェルマン学院の生徒たち。彼女たちはきっと初演時と同じ役、同じシナリオであっても違う人生を板の上で精一杯生きてくれるだろう。この舞台の主役であり、自らに課せられた使命に揺れ動く若き時空刑事たちは彼女たちのそんな人生をただ見守る監視者でしかない。今日観に来て頂いた方々も、時空刑事達と共に本当の主役である当たり前の少女たちが短い時間をどう生きたか、見届けて欲しい。
再演にあたり、この小難しい?脚本を快く引き受けてくださり、きっと一級のエンタテイメントに生まれ変わらせてくれるであろう伊勢直弘氏と、先輩の後を継ぎいで同じ衣装に袖を通す加藤里保菜さん、再び難しいレピス役に挑んでくれた斉藤亜美さんはじめ未来への希望溢れる役者さんたち、そして制作に関わったすべての方々、そして何より、ご観劇頂いた方々に改めて「謝謝大家」と言わせてください。



席がないようですが(;^_^A劇場にはなるべくいるつもりなので、見かけたら声をかけてください!