ヴァルヴレイヴとガルガンティア | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

この土日はずっとアニメ観てました。

いや、平日もアニメ観てる(作ってる)んですが。

けっこうランダムめに今日本でやってるいくつかのシリーズを観ました。


1話観てしんどくなって、もう2話以降観なくなったのも多いんですが…

これは作品の出来云々ではなくて、僕の方の観る力(センス)の問題かもです。

疲れたら「キョウリュウジャー」観たりして(相変わらず面白い。別に話ないけど(笑))。


でも、やっぱり日本のアニメ、すごいね。

近年3D化をやめてガラパゴス2次元アニメ化を突き進んでいるのかと思いきや、ちゃんと随所に3D技術使っている。とても効果的に。

とくに目のハイライトの表現はみんなキレイ。キラキラしてる。


そして手描きに関わらず、各話の(高位の)作画レベルの安定もすごい。昔ほど作画監督による差はないけど、それでもやっぱりいいシーン、いいカットにはアニメーターのセンスが出てると思う。

中でも前にも話題に出したサンライズの「革命機ヴァルヴレイヴ(ブではなくヴ)」とオケアノス原作IG制作の「翠星のガルガンティア」が面白かった。いや、面白い。個人的には、ですが。


前回、詰め込みすぎで全然わけがわからん!と書いた「ヴァルヴレイヴ」は最初から観直すとちゃんと毎回無駄なく整理された脚本に観えてくる。もう2度見、3度見を前提に書いてるとしか思えない。これは舞台脚本も同じだけど。

もちろん「ガンダム」もだけど「エヴァ」や「ナデシコ」などヒットしたロボットアニメの面白いとこ(面白いシーンや台詞など)を一見気がつなないように散りばめてもある、ここ15年ほどの新し目のロボットアニメの究極のパロディかも。

何にしろ「ガンダム」以外のロボットアニメをサンライズが作ってくれるのは嬉しい事です。

中国では殆んどガンダムシリーズ扱いです(;^_^Aが。


主人公にレ○プされちゃったヒロインルキノさん(字がわからない)がかなりお気に入りになってきました。

主人公は(僕じゃない僕じゃなーい」(主題歌)とその事実から逃げようとするのかと思ったけど「ケッコンしてください!」とか言ってましたね。


韓流ドラマ(も最近観る)のような展開になってきました。でも毎回次が楽しみになった。これがいちばん大事、ですね。


「ガルがンティア」はけっこう本気の宇宙戦闘シーン(ほぼまるごと1話)で始まりながら、中身はアッと驚く(驚くほどでは)海洋冒険もの。ウォーターワールド的世界になった超未来の地球ににナディアっぽいというか(未来少年)コナンっぽいというかな、ワイルドな現地求人がいる。

ウォーカーマシンの出来そこないや海獣が出てくる中に主人公が外宇宙からたまたま?杉田智和声のAI付きの未来風ロボットに乗って堕ちてくる話(違う?)です。


毎回、「宝島」っぽくもある、「ヴァルヴレイヴ」と違ってのんびりした展開。とても丁寧に異文化交流を描いていて、言葉が通じない主人公が喋れるようになるまでも長い(立場的にけっこう共感できる)

これは終わる気があるんだろうか?(何話まであるの?)な展開ですが、昔のアニメっぽいテンポで嫌いではありません。


メイン脚本家、監督が僕らとほぼ同年代(より少し若いか)になったからか、むしろ10年ぐらい前より、見やすいというか、面白く感じるアニメが増えた気がします。


中国アニメは…うーん、他の中国商品と同様(!)見た目はけっこうイケてるように見えるが、所詮ニセモノ、中身がない…みたいな作品を繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し作ってます。


僕が「原作・総監督」した作品はもう6回目の再放送となり、テレビ局(地域)によっては視聴率ナンバー1を記録してますが、他にあまり(にも)いいモノがないので比較にならん!(暴言)かも。