アキバレンジャーと日本のヒーロー | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

「キョウリュウジャー」が週イチの楽しみになってます♪

約1周遅れで中国のネットでも観られるので。

元気で明るく、楽しそう。そしてイキオイがある。何よりキャラクターが好き。6人目(違うの?)の太った外人も7人目(こっちが6人目?)のござるキャラのお侍も。

アミィも可愛いですね。初見の印章と違い、動いて喋るとホントに可愛い。変身後も可愛い。


…と自分的には大アタリのキョウリュウジャー。


で、本題の夜中の非公認の方なんですが…

自虐ネタ(「戦隊シリーズはスターになるための踏み台だから」とか言わせる)、セルフパロディ(しかも本編監督自身がセルフパロディ)満載で…ていうか、ソレしかないんですが(笑)。

面白くないかと言われると、往年の東映ヒーローファン向けに作られているんだから面白くないはずはナイんですが。


なんかいろいろイタい(これはこの番組的にはほめ言葉か)というか寂しい。


いろいろ「イタさ」をウリにしてますが、同じ自社作品を「公認様」とか言うのがいちばんイタい気がします。

これは「本家」が他のモドキご当地ヒーローを淘汰?するための究極のご当地ヒーローだと思うんですが、僕らがやってたのとは比べものにならない破格の予算で作られたホンモノの東映ヒーローですからね。

ホントにご当地のためにがんばっている(「本家」のお膝元にも大泉ご当地ヒーローがいるんですが)

手作りご当地ヒーローがちょっとかわいそうな気もします。


はるか遠方にいて感じるのは

もう日本では東映(とバンダイ)にしかヒーローは作れないんだなぁ…という事。

(もちろん「ウルトラマンギンガ」もある訳ですが。がんばれ!アベユーイチ監督!)

関係ない(あるかも)ですが「特撮ニュータイプ」もいつの間にか休刊なんですね。


10年ちょっと前には僕の作品もですが、ショッカーО野さんの「ボイスラッガー」や明瀬監督の「侵略美少女ミリ」とか、パロディギリギリでもまだまだ意欲的&挑戦的な作品がたくさんあったんですが。

「アキバレンジャー」があそこまで(?)やられると、もうインディーズでやる事なくなっちゃいますね。


そんな中「牙狼」の新シリーズが「ヒーローもの」の枠を越えて健闘しているのは、もはや完全に他人事ですが嬉しい事です。


もう一度、それが最後になってもいいから日本で特撮ヒーロー(ヒロイン)作品をやりたいと思います。思って出来ることではないけど、思い続けてないとね。


まだまだ僕にも出来る事があるはずだから。いや、どうにかせねば、やらねば!!


…そう思わせてくれるのが「アキバレンジャー痛」です。