香港と台湾と中国…そして日本 | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

僕の中国での友人(中国人・女性・20代)が2週間ほど日本旅行に行って(来て)いました。

帰国後、久しぶりに会って聞いたイイお話。


日本語が堪能で日本好きの彼女が、高松(!)から北上して茨城まで行く計画を立て、一人旅に出ました。

大阪で迷っていたところ、「どこをお探しですか?」と聞いてくれた女性がいたとか。お互い最初は英語を話していたそうですが、携帯電話の表示を見て中国人と判明。実は彼女は香港人だったそうです。

意気投合した二人はそのまま旅は道連れ…

奈良についた彼女は今度はホテル内で女性に声をかけられ、その人は日本人だったそうですが、とても親切にしてくれたそうです。

東京の言葉と実はかなり違う関西弁に日本語の深さを感じたとか。

そして東京についた彼女は、今度は台湾の女性と知り合い、やはり仲良くなったとか(ここで彼女はやっと母国語で話す人と知り合った訳です)。


日本国内で2週間のうちに未だそれぞれが独立国だと思っている香港、台湾、そして中国の同年代の女性が出会い、仲良くなったという話が、とても素敵だなと思いました。


僕らの年代、まして男同士はなかなかすぐには仲良くなれないのに(;^_^Aね。


彼女らを中国人と知って、とても親切にしてくれたという日本(関西)の女性にも感謝です。


さらに続きがあり、見知らぬ3人が相部屋になるホテルに宿泊した時、親切にしてくれたおばさんが、彼女が中国人と知るや豹変。大陸の連中は許さん!と、さんざんなじられて反省しろと怒られたとか。

何時間も話して、最後にはもとの優しいおばさんに戻ったそうです。


これはその彼女自身の人徳でもあると思うのですが、分裂してしまった中国三国も、日本も、個人どうしでは仲良くなれるという事。

そしてある思想にとりつかれた人(中国にもいます。一部ですが)とも話し合えば理解し合える、という事。


…それを彼女は2週間で経験してきた訳ですね。


彼女の旅路のレポートは7000人もの人(中国人)にツィートされ、その誰もが日本へ行きたい、行ってみたいと言っているようです。


僕にしても、今日も中国の人たちの中で一日仕事していた訳ですが、未だに3%も言葉はわからずも、心は120%理解出来る瞬間があります。

 

中国人に限らずですが、日本に来た外国人はたぶん日本人(が海外に出る)よりずっと苦労して海外へ、あこがれの日本へ来ているのです。

困っている様子があったら声をかけてあげてください。


斯く言うわが母上も、同じ頃道に迷う中国人を(当然まったく言葉は通じない筈ですが)案内してあげたそうです。

息子が中国でお世話になっているから、という一心で、だという事でしたが、この人も昔は大陸、半島共に大嫌い(怖い)と言ってた(年代の)人です。


ちょっとイイ話だと思いませんか?