中国へ経つまであと1週間となった。
でもまだ1999年は続くのである。
『ヴァニーナイツ』制作中に、テレビシリーズのビデオ化を申し出てくださった東宝さんから、「続編的新作を創りませんか?」という夢のようなお話。
二つ返事で「仮面天使シリーズ」第2作として用意していた『仮面天使フレイア』を謎のライバルとして登場させる「原案」を書いた。
フレイア…鏡子役には当時「エースファイル」というユニットで活躍していた吉川茉絵さん。
やはりファニーフェイスの可愛いコだったが、ハード(残酷)なシーンも愉しそうに演じていた。
吉井怜ちゃんとのユニットで主題歌…らしい主題歌も創り、歌ってもらった。
「本当は女の子夢見ていたい…」で始まる歌詞は畑澤の人生初作詞だった。ちゃんとサビに「仮面天使ロゼッタ」と入る王道のヒーローソングでもある。
この頃デビューしていた女子プロレスラー「仮面天使ロゼッタ」&「仮面天使フレイア」の試合の前に、後楽園ホールのリングで熱唱してもらった事もあった。
作品は『仮面天使ロゼッタ漆黒のフレイア』として東宝オリジナルビデオとしてリリースされ、イベント公開もされた。
『ヴァニーナイツ』制作中だったので、原案、プロットを提供したのみで、プロデュースとしては参加していないので、無責任に楽しめた。
実際清水厚監督によるこの作品は、監督の不条理センスと叙情感演出、コメディ感覚とアクションがバランス良く調和し、映像もシャープでカッコいい。
…そんな作品に仕上がっているので、「ロゼッタ入門編(笑))としてもオススメである。
鏡子の孤独な戦いは今も続いているだろう。彼女自身の物語をもっともっと描きたかった…(設定はたくさん創ったけど)
…こうして前回書いた通り、落胆と初めて味わう絶望の中で199年は終わる。
人類は滅亡しなかった。
特に何事もなく(^_^;)2000年が明け、東宝プロデューサーM氏から新企画(!)のお話が…
次回 円谷英二生誕100年記念