明日いよいよ小屋入りです。
約4ヶ月、実質40日、(俺にしたら）長い道のりを経て、やっと目指すゴールが見えて来ました。
思えばこんなに何日も、役者とずっと過ごす事はこれまでにはなかった。
疎外感を感じる事もあったけど、ようやく俺も、皆の仲間になれた(かな？）気がします。
俺が教えられる事は(演劇においては）あまり多くなく、寧ろ学ぶ事ばかりでした。
それでも、俺が伝えられる事は出来るだけ伝えたつもり。
もはや技術云々ではない。
最後は「情熱」を伝えるしかない。
俺らは「劇団」などではなく、急場寄せ集め集団でしかない。
でも、一期一会の人生で、一生の時間に比べたら僅かな時間だけど、同じ時間を共有し、同じゴールに向けて走ってきた。…あと何日後かにはまた他人同士に戻るからこそ…
自然に形作られた「団結」のチカラを見せられればと思います。
今日は最後の通し稽古を客観的に見てましたが……
…結果。あれ？
なんだか俺の(いつもの映像と同じ）「作品」になった。…気がする。
イイ意味でも、たぶん逆の意味でも。
でもやっぱり。
舞台は役者のものです。
幕が開けば俺らはもう何も出来ない。
そして作品はどういうカタチであれ、発表した時点で見手、受け手みんなのものです。
『ヴェッカーＳIＧＨＴ』が見てくださるお客さんみんなのものになりますように…。