私が小さい頃は祖父母の家は今流行りの「古民家」
で、薪を燃やして五右衛門風呂に入ったり、釜でご飯を炊いたり、めっち傾斜の激しい階段だったりと、昭和30年代のまま時が止まった家だった。
その中でも印象的だったのがトイレ。
もちろん和式で便所紙を使用するという、まさに便所だったんだが、その便所は家から出ないとないという、今では考えられない場所にあった。
大人でも、特に冬の朝なんて最悪だろう便所は、子供にとっては夜中に行くのは困難。
小さければ親に付いてきてもらえるが、ある程度大きくなってたらそんなことしてもらえないし、便所が怖いのか、という嘲りを受ける可能性もあり頼めない、でも怖いのだ。
だから祖父母の家では極力水分を取らずに過ごした思い出がある。
今じゃよほどの田舎の家でもあんな外に便所がある家なんてないだろうな。