訃報です。
筆者が小学校~中学三年まで絵を教えていただいた先生が106歳で亡くなられたと山陽新聞に載っていたそうです。
最初にその先生の絵画教室に行ったのは小三のときだったと記憶しています。
本当は大学の先生(順正短大教授では?と記憶しています)ですが、なぜか尾木ママみたいなおネエ言葉も使いこなす楽しい先生でした。
先生のお名前は、久山章先生といいます。
小学生時代は岡大附属小学校近くにある公会堂のような場所の絵の教室に通っていましたが
中学生になると先生のアトリエまで絵具箱を下げて油絵を習いに行きました。
街なかなのに一歩はいるとトトロが出てきそうな雰囲気のアトリエには油絵がたくさん掛かっていて、フロアーの真ん中にはいろいろなモチーフが置いてあり、大人に混じって油絵を描きます。
久山先生の絵はリズミカルなタッチの明るい色合いで、オリーブの木や薔薇などを描かれていたのを覚えています。
先生曰く
「この子はよく見て何でも分かっているわよ」
と、油絵の道具の使い方の説明もなく始まったのですが
筆者、期待をかけていただいた手前言い出せず、実は
「この、パレットに取り付けてある金属のちいさな壺は一体ナニをするモノデショウカッ…!?」
と焦った思い出があります。
試しにその中に筆を突っ込んで洗ってみたのですが
「洗うんじゃないのよ、溶き油を筆につけるものよ。」
と教えてもらい、
なるほど~と納得してからは油絵がすごく楽しくなりました。
そのアトリエでは何を描いてもいいので
モチーフ棚で面白いものを自分で探すのも楽しかったです。
中三になり、
「あなた、美大行くんならうちには来ないでね、わたし(美大受験用の絵は)教えられないわよ」
(先生のご専門は児童心理学など)と先生に言われ、高校になるともうアトリエには行かなくなったのですが
先生に言われたようにその後美大に行きました。
