川崎医療福祉大学の藤原洋二郎教授が
阪神淡路大震災のあと、人々の心と心をつなぐプロジェクトとして今から約十年前から始めた、(絵が描かれた)ハンカチを何万枚も繋いで飾るアートがことしは関東で予定されています。
筆者が初めてそれをみたのは兵庫県立美術館。
巨大な吹き抜けに円筒状に吊り下げられた何百何千とも見当のつかないハンカチの群れに唖然としたものです。
何年か前に岡山県立美術館を、県内のこどもたち(もちろんアートゼミもお手伝いしました)の手による10万枚のハンカチでつつんだイベントがあったのは国民文化祭の前年だったでしょうか。
巨大な布で建造物を包むアートといえば、クリストという現代アート作家が有名です(筆者が多摩美在学中には奥さまのジャンヌを伴って大学に来られたことも!二人三脚で、プロジェクトの実現をしていたご夫婦)が、
一枚一枚に絵を描いたものをつなげて展示をするハンカチアートの意義については
アートゼミ代表の高橋昌人が、ハンカチアート10周年記念誌に「ハンカチアートにおける反転と反復(他者による介在)」というタイトルで評論を寄稿させていただいています。
アートゼミは今回もみんなでお手伝いさせていただけることになりました。
この日の幼児クラスはみんなでハンカチアートに取り組みです。
今日はハンカチを
20枚以上つないだ状態で、宝島の地図を作ります。
津高台教室のみんなは普段から絵の基礎練習も積み、コンクール(住友生命こども絵画、神戸ビエンナーレ、海の絵コンクールなど入賞)出品もがんばり、あらゆる体験をしています。
そんな情報量の蓄積の多いお子さんは、自由画を場面では素晴らしく盛り上がりを見せてくれます。
ひとつのことから枝分かれして発想を発展させる能力は大人になってからとくに大切です。
そんなことを楽しくみんなでとりくんでいます。
最年少は三歳から。
鋭意制作中。

