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大原美術館での西洋美術史講座、



19世紀末のフランス中心の絵画なんて、知らんし…


と、思われる向きもあろうかと思いますが、

今回、話の中心になったのは


エコール・ド・パリと呼ばれる、


ロシアやスペイン、日本、その他いろんな国から画家が集まったある時期の


モディリアーニというイケメン画家。


その美貌は


宮下教授をして


ラファエロと(あと2人忘れたっ!)並んで“西洋美術史の四天王”と言わしめるほどです。


実際に伝記映画も2作作られていて(そのうちの一作はゴッドファーザーpartⅢのアンディ・ガルシア主演)、美しい女性たちが脇をかため華やかなかんじです。



そんな、マニアックにみえる美術史講座ですが、


美術史も綿々と歴史をたどれば現代のアートにつながります。



と、いうことは現代アートを理解するためには、食わず嫌いにならずにいろんなお話を聴くのが肝要。



幸い、この日のお話は、


冗談やオモシロねたを盛り込んだ聴きやすい内容で、


受講生からは時折爆笑がもれていました。



昨年は姫路と大阪同時期にモディリアーニ展が開催されましたが、教授はそちらにも関わっておられたようです。



講演によると、


イタリアの富裕階級に生まれ、(その頃には没落していた)育ちのよい上品な趣味指向のモディリアーニは彫刻家を目指します。


パリに出てきて

ピカソ、レオナルド藤田、スーチン、キスリング、ユトリロなど

様々な画家と親交を深め、


浮世絵にも精通していた(歌麿の版画をお金持ちに届けるバイトもしたことがあるとか)モディリアーニ。


旧くはボッティチェリからジョルジョーネなどのイタリアの古典を自らのベースにし、


やがて大都会パリに出て彫刻家を目指す(しかしお金はない)彼。

あまりのお金のなさに


建築現場に忍び込み、建築中の石材に彫刻を彫り込んじゃったり(建物の一部なのでもう外れません(^_^)v)


線路の枕木を拝借(盗んで)し彫刻したり(よゐこは真似しちゃだめです(>_<)よ)。



彫刻のイメージを記したデッサンはドンドン立体的に、ひねった形になってゆきますが、技術的に追いつくものではなく、


加えて制作中に飛び散る粉塵で肺を痛めて、平面絵画への転向を与儀なくされます。


人生さいおうが馬と言いますが(山中伸弥教授の講演に出てきましたね!08年4月の日記を見てね)



モディリアーニの魅力が花開くのは


ここからが本番です。


モディリアーニの絵をご紹介できていませんね。


次にご紹介しましょうね。