今日見に行った日本画の作者、加山又造は筆者がちょうど多摩美術大に在学中に日本画科の教授でした。
五月末まで高松市美術館で開催中です。
にもかかわらずほとんど実物を見た事がなく、こないだから気になって仕方がなかったのでマリンライナーで瀬戸大橋を渡ってきました。
久しぶりの四国(この前は一年半ほど前だったかなぁ)はちょっと涼しい…
作品をアップできないのが残念ですが、
25才頃の動物を描いた初期作品から、淋派や俵屋宗達に影響を受けた花鳥風月の作品、陶芸家の息子さんの作品に絵付けをしたもの、
着物に直接絵を描いたものなど、今まで知らなかった幅広い仕事を垣間見る事ができ、楽しかったです。
いわば日本画のスーパースターですね…。
ちょうどギャラリートークの時間で、美術館の係員さんが解説をしてくれました。
加山又造の仕事で特筆すべきは
ご本人の外見的イメージからは少しギャップを感じる
官能的かつセクシー(同じやんか)な裸婦像の連作です。
それに着手したキッカケというのが
ちょうど指導中の大学生の人体デッサンが
イマイチ出来がよくなかったので、
それでは先生自ら描いて見せよう、
ということで始まった…という係員さんの解説。
裸婦に取り組んでおられたのは丁度筆者が在学中のことになります(´A`)(筆者は油画科でしたが、当時名誉教授だった山口長男先生にデッサンを見ていただく機会があり、やはり怒られたことがありました。
山口先生は日本の抽象画の先駆者として歴史に残る方。芸術に熱い先生というのは学生に対してもやはり熱いんですねo(`へ')○)
もひとつ自分的に面白かったのは、
白い麻のような着物に藍色で蔓ものの葉っぱを描いた作品。
先日の壁画制作中に筆者の白いブラウスが青い絵具で汚れてしまいましたが、
加山先生が着物に描画したものを見てからは、絵具で汚れたブラウスが創作のきっかけみたく思えてきました。
加山又造みたいに軽やかに描けたらなぁ♪
ということで、今日も足を棒にして歩きまくりクタクタ状態で帰宅しました(∋_∈)。
加山又造作品は図書館などには必ずといっていいほど画集があるはずですから、機会がありましたらぜひご覧になって下さい。
