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ここは怪談で知られる小泉八雲にゆかりの町、松江。


岡山から百キロ以上離れた日本海側の、陰影のあるこの町に島根県立美術館があります。


宍道湖に面し、日没が閉館時間とルいう粋なこの美術館で、ルネサンス絵画のはじまりの遠因を作ったとも言える

“ジォット”とその時代の作家たちの展覧会

が九月一日まで開催中です(なんとここは美術館なのに火曜が休館日)。

こどもからカップル、年配の方まで楽しめるように
湖に面した公園スペースは色々な立体作品でいっぱいです。


このウサギの作品は東京芸大教授薮内さとし作

これ、ウン○してるのではなく、ピョンピョン跳ねる様をアニメみたいに立体でコマ送りにしたもの♪カワイイでしょ?


ほかにも風景にとても溶け込んだ素晴らしい作品が多く、

素敵なのは美術館から見れる夕焼けの宍道湖だと思っていた筆者、お得気分。


肝心のジォットですが、13世紀(古っ!日本では鎌倉時代や室町時代)に、

線の表現が中心のビザンチン美術からもう一歩表現をおしすすめ、
よりリアルに人体に影をつけ、

当時の人が見たら、まるで生きているような絵を開発しました。


その表現は多くの追随者を生み、


亡くなって百年ほど経てから再びブーム再燃したほど。


ミケランジェロも


19世紀バン=ゴッホも

ジォットを称える言葉を残しています。



こどもの美術にたとえると


線描きしかできなかった幼児が

人物画に表情や影をつけることが出来たくらいスゴいこと。


筆者、こども向けの解説書もゲットしましたので、

アートゼミのレッスンでも、ジォットを紹介するとともに


“なんちゃってジォット”をみんなに描いてもらおうと思います。

これで貴方も美術史通になろう!




あっ、そうそう


湖の見えるミュージアムカフェのパスタが


かなりおいしかったぞ(*^_^*)